アクセスランキング、1位はUA、2位はNW、3位は茨城空港LCC誘致策

  • 2008年5月10日
[総評] ユナイテッド航空(UA)のコミッション削減の記事が1位になりました。コミッションキャップ、そして10%から7%、7%から5%の引き下げに続き、いよいよ「ゼロ」の影が背後に迫ってきたように思います。ただし、旅行会社としては段階的に進んできたこともあって以前よりは落ち着いて新たな可能性を模索しようと挑む姿勢が多く見られました。また、今回は「キックバック等の上乗せがない」との話も多く、そのために旅行会社側の航空会社選別やそれにともなう航空会社側の新施策などの新たな動きもありそうで、他社の追随を含め、今後の動向が注目されるところです。

 そのほか4位の苦情件数をのぞき、今週は航空関連のニュースが揃いました。中でも2位と7位と9位にランクインしたノースウエスト航空(NW)やタイ国際航空(TG)の復便、増便など、業界側の働きかけが実り、座席の増加が達成したニュースは、うれしい話です。ただし、収益を確保できないことにはその後が続きません。そのための努力が必要ですが、せっかく増加した供給量を維持し、需要を確実に旅行者数の形にして送客できるよう、もうひとふんばり、頑張っていただきたいと思います。

 なお、10位以内に入りませんでしたが、今週はビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)の今年上期の重要取組デスティネーションが決まりました。「ベスト・プラクティスとする」ことから、顔ぶれは日本人訪問者の多いメジャーデスティネーションが揃いましたが、これまでも積極的な取り組みをしていた方面だけに、VWCの効果でどうなるのか、変化や進捗が分かりやすいといえるでしょう。また、下期には新しい重要取組デスティネーションを選定する予定で、その際は日本市場での新興国を選ぶ可能性もあります。この取り組みで市場がどのように活性化され、旅行者の拡大につながるか、期待したいと思います。一方で、2000万人の実現に向けたVWCに関する記事が僅差とはいえ、ランク外となったのは残念です。もう少し、業界全体の注目があってほしいものです。


▽トラベルビジョン・記事ランキング(5月第2週:5月7日〜5月9日午前10時)

第1位
ユナイテッド航空、7月から発券手数料3%に引き下げ−「ゼロ」時代が迫る(2008/5/7)

第2位
ノースウエスト航空、成田/台北線復便−日本発と台湾発米本土需要を見込む(2008/5/7)

第3位
茨城空港、LCCを積極誘致、対応ターミナルに設計変更−エア・アジアXから好感触(2008/5/9)

第4位
苦情件数、平成19年度は前年並み−旅行業者の理解不足で2次クレームに(2008/5/9)

第5位
アメリカン航空、成田/シカゴ線10周年迎える−BA、COとの協議を認める(2008/5/7)

第6位
トップインタビュー:アメリカン航空太平洋地区副社長のテオ・パナジオトゥリアス氏(2008/5/7)

第7位
タイ国際航空、プーケット直行便の復便を決定、7月17日に再開(2008/5/9)

第8位
羽田/北京南苑チャーター、オリンピック前の就航は不可能に−検討は継続(2008/5/9)

第9位
ノースウエスト航空、成田/サイパン線を増便、1日2便体制に−7月から夜便(2008/5/9)

第10位
LCCの済州航空、北九州/ソウル間のチャーター便を運航へ、定期便も視野(2008/5/7)