商船三井客船、旅客輸送約款を改定−にっぽん丸08年度下期は韓国クルーズなど
商船三井客船(MOPAS)は3月28日付で、旅客輸送約款を改定した。日本外航客船協会(JOPA)が策定した標準運送約款を取り入れたもので、日本旅行業協会(JATA)の標準旅行業約款に準じる内容。特に取消料の規定について、従来は国内、海外を問わず90日前から取消料が発生し、旅行業約款との不整合から旅行会社が取消料を負担せざるを得ない可能性があった。このため、新約款では取消料の発生日を「国内クルーズ」「海外クルーズ」などのケースごとに細かく規定し、例えば国内クルーズの場合、標準旅行業約款と同様に21日前までが無料、20日前から8日前は20%などとした。2008年度下期の商品から適用するが、2009年4月出発の「南米と南洋の楽園クルーズ」は3月11日に発売済みのため旧約款を適用する。
海外クルーズでは、「クルーズ期間が30日以下の場合」と「クルーズ期間が31日以上の場合」とに分け、30日以下の場合は標準旅行業約款に準拠し、ピーク時は41日前まで、非ピーク時では31日前までが無料に設定。31日以上のクルーズのケースでは、クルーズ期間が91日以上の場合151日前まで、90日以下の場合121日前までが無料だ。一方、チャータークルーズでは「91日前から61日前までは運賃の10%」という規定から始まり、91日前までについては触れていない。これは約款が旅客に向けたものであるためで、商船三井客船と旅行会社との契約では、契約時点に保証金を求める。
▽2008年度下期商品、秋の韓国クルーズを初設定
にっぽん丸の2008年度下期の商品では、海外2コース、国内23コースを設定。このうち、「秋の韓国クルーズ」「初秋の神津島クルーズ」「秋の小豆島・新宮クルーズ」の3本をスペシャルコースに設定。小回りのきく船体を活かした内容で、9月25日出発の韓国クルーズでは、島々が並ぶ麗水(ヨス)と「松茸祭り」が開催される束草(ソクチョ)を訪れる。韓国クルーズはこの2年間、春に設定したところ「超満員」(MOPAS営業部商品企画グループ)で、秋の自然と味覚を打ち出すことにした。運賃は7日間で22万6000円から。もう1本の海外クルーズは、12月26日出発の「ニューイヤーグアム・サイパンクルーズ」で、運賃は11日間で40万円から。
国内では、広島に「プラチナエンターテイメントクルーズ」、神戸に「オアシスクルーズ」を初設定。また、4万2000円からの横浜発着ワンナイトクルーズなどカジュアルクルーズも設定し、クルーズ初心者の取り込みもめざす。
なお、MOPAS代表取締役社長の萩原節泰氏によると、昨年末以来、供給量が需要に追いつかないほど好調で、「2008年7月半ばから9月の上期後半商品も、例年よりはるかに速いペースで売れている」と紹介。また、2009年4月出発の「南米と南洋の楽園クルーズ」も、キャビンのタイプによって発売日当日にキャンセル待ちが発生したという。客室不足に対しては、先ごろに客室増を含む改装計画を発表しており、「ある程度解消できるだろう」と見通しを示した。
▽関連記事
◆商船三井客船、にっぽん丸を改装へ−客室数、カテゴリ増やし選択肢を増やす(2008/04/11)
海外クルーズでは、「クルーズ期間が30日以下の場合」と「クルーズ期間が31日以上の場合」とに分け、30日以下の場合は標準旅行業約款に準拠し、ピーク時は41日前まで、非ピーク時では31日前までが無料に設定。31日以上のクルーズのケースでは、クルーズ期間が91日以上の場合151日前まで、90日以下の場合121日前までが無料だ。一方、チャータークルーズでは「91日前から61日前までは運賃の10%」という規定から始まり、91日前までについては触れていない。これは約款が旅客に向けたものであるためで、商船三井客船と旅行会社との契約では、契約時点に保証金を求める。
▽2008年度下期商品、秋の韓国クルーズを初設定
にっぽん丸の2008年度下期の商品では、海外2コース、国内23コースを設定。このうち、「秋の韓国クルーズ」「初秋の神津島クルーズ」「秋の小豆島・新宮クルーズ」の3本をスペシャルコースに設定。小回りのきく船体を活かした内容で、9月25日出発の韓国クルーズでは、島々が並ぶ麗水(ヨス)と「松茸祭り」が開催される束草(ソクチョ)を訪れる。韓国クルーズはこの2年間、春に設定したところ「超満員」(MOPAS営業部商品企画グループ)で、秋の自然と味覚を打ち出すことにした。運賃は7日間で22万6000円から。もう1本の海外クルーズは、12月26日出発の「ニューイヤーグアム・サイパンクルーズ」で、運賃は11日間で40万円から。
国内では、広島に「プラチナエンターテイメントクルーズ」、神戸に「オアシスクルーズ」を初設定。また、4万2000円からの横浜発着ワンナイトクルーズなどカジュアルクルーズも設定し、クルーズ初心者の取り込みもめざす。
なお、MOPAS代表取締役社長の萩原節泰氏によると、昨年末以来、供給量が需要に追いつかないほど好調で、「2008年7月半ばから9月の上期後半商品も、例年よりはるかに速いペースで売れている」と紹介。また、2009年4月出発の「南米と南洋の楽園クルーズ」も、キャビンのタイプによって発売日当日にキャンセル待ちが発生したという。客室不足に対しては、先ごろに客室増を含む改装計画を発表しており、「ある程度解消できるだろう」と見通しを示した。
▽関連記事
◆商船三井客船、にっぽん丸を改装へ−客室数、カテゴリ増やし選択肢を増やす(2008/04/11)