ミキ・ツーリストは今年1月に開設したロイヤル・カリビアン・クルーズ（RCC）の日本語予約サイトで、旅行会社向けのリテール機能を稼動した。船や客室、寄港地の情報、約400問が揃うQ&Aのコーナーなど、サイトで紹介する情報内容は同じだが、リテール機能ではエージェントコードを判別し、コミッションを自動精算できるようにしている。
　
　ミキ・ツーリスト執行役員営業副本部長の上村博英氏は、サイトの目的を「これまでクルーズを知らなかった消費者や業界に情報を提供し、クルーズの市場を拡大すること」と改めて強調。「約1万2000社ある旅行会社のうち、クルーズを専門に取り扱うのは50社程度で、旅行会社もクルーズになじみがない」ことから、「消費者がクルーズに興味を持ち、旅行会社を訪れる流れを作り、その際に旅行会社がサイトを使って消費者の要望に応えられるようにした」という。サイトに登録する旅行会社の増加に向けては現在、3000社が登録する同社のホテル予約システム「WEB REX」とのリンクのほか、旅行会社向けセミナーなどにより取り込みをはかる。

　オープンした1月以来の利用状況は、「期待以上のアクセスが集まっており、その約80％が直接アクセスしてきている。予約も好調」（ミキ・ツーリスト・クルーズセンター係長の根本由美子氏）という。予約者の傾向として、従来の客層に比べて比較的若い年齢が多いほか、南米や2週間のヨーロッパ・クルーズなど「ある程度クルーズを知っている人が多い印象」（根本氏）だ。現在は、航空会社やホテル予約サイトなど数十社とのリンクや、旅行会社サイトとのアフィリエイトなど、利用者増に向けた施策を展開。旅行会社のシステムとのリンクも検討している。


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