クラブツーリズム、新規客層開拓で業界初の海外クルーズチャーターを設定

  • 2008年2月7日
 クラブツーリズムの富裕層向け商品を扱う「丸の内倶楽部」は2月10日から、業界で初めてラグジュアリーシップを保有するシルバーシー・クルーズの「シルバー・ウィスパー」をチャーターし、日本発着クルーズ商品の販売を開始する。これは、横浜港発着で、8泊9日で屋久島や台湾を巡るもの。募集人数は382名に設定しており、完売すれば売上高は3億円にのぼる。また、シルバー・ウィスパーの日本寄港は今回が初めてとなる。クラブツーリズム海外旅行執行役員の小山佳延氏はシルバー・ウィスパーについて「ハード、ソフト両面において富裕層に納得してもらえる商品だと確信している」と、自信を示している。丸の内倶楽部ではこれまで、飛鳥Iや飛鳥II、にっぽん丸などを利用したチャーター商品を多数、企画してきたが、同社のクルーズ商品利用の富裕層が高年齢化のため減少傾向にあるとして、新たな富裕層獲得を目的に、事前に下見を行った結果、チャーターする客船としてシルバー・ウィスパーを選出したという。

 同客船は、世界でも珍しく全キャビンがオーシャンビューのスイートルームで、カジノやショーなどのエンターテイメント、客室内のドリンク類にもスタッフへのチップなどを含めたオールインクルーシブの料金形態を採用している。また、乗客1.3人に1人とほぼ1対1の接客を提供しており、より質の高いサービスを可能とした。今回の商品では、丸の内倶楽部からの日本人スタッフが約30名、これに加え日本人コーディネーターが乗船し、日本語メニューや案内も用意。日本人シェフによる日本食の用意や屋久島での世界遺産講座など、日本人向けのサービスも用意した。料金は2名1室でひとりあたり70万円から250万円で、通常の同客船のクルーズとは比較できないものの、日本人スタッフを多用したことで若干高めの設定となっているという。

 販売に際し、丸の内倶楽部では横型の新デザインのパンフレットを、丸の内倶楽部の全7万人の会員に送付し、一部の顧客を招待した発売記念パーティーを開催する。