07年の日本籍客船国内寄港回数は3.7%減、長期化、無寄港クルーズが増加

  • 2008年1月22日
 日本外航客船協会(JOPA)がまとめた2007年における日本籍クルーズ客船の国内港湾寄港回数によると、合計寄港回数は前年より22回少ない569回であった。最多数となった寄港地は5年連続で横浜であったが、前回より23回減の108回と大幅に減少。寄港回数の減少についてJOPAでは、外航・内航クルーズの長期化と無寄港クルーズの増加傾向が影響していると見ている。

 このところ、客船会社や旅行会社が北海道や西日本での地方発着のレジャー、およびチャータークルーズの取り組みを強化していることから、小樽や宇野で9回、函館や高松が7回、釧路や網走、高知、鹿児島が6回など、いずれも前年より増加。一方で、配船が分散した影響から寄港回数が減少する主要港もあった。ただし、開港140年記念イベントを核に積極的な誘致活動を展開した神戸港は16回増の83回となったほか、東京が8回増の29回、広島が5回増の15回と善戦した。