クリスタル・クルーズは2009年、「クリスタル・シンフォニー」で29本、「クリスタル・セレニティ」で28本のクルーズを運航する。09年は両船で11港の初寄港地を含むコースを設定。特に注目は、「クリスタル・シンフォニー」では「南米＆アマゾン」クルーズで、初寄港地のマナウスでアマゾン流域を航行する。また、「クリスタル・セレニティ」は横浜と大阪に寄港・停泊し、横浜では乗下船のあるワールドクルーズで、区間クルーズも販売していることから日本市場では香港／横浜、横浜／ロサンゼルスやオークランド／シドニー間のコースが好評だという。同社では日本市場に対し、09年はこれらのクルーズのほか、乗船しやすい7泊のアクティブショートクルーズを打ち出し、予約の早い欧米市場を意識して早めに仕掛けていく考えだ。

　クリスタル・クルーズではセレニティが06年に、日本でも人気の高いレストラン「NOBU」が監修した和食レストランを設置したことで日本での知名度が上がり、07年の日本人の利用客が増加。旅行会社からも「売りやすい」と評価が高いという。特に07年の世界一周クルーズでは全体の1割を占める29名が乗船し、その場での船上予約するリピーターも多く、08年にも30名の日本人の予約が入っているクルーズもあるという。08年3月にはシンフォニーにも「NOBU」監修のレストランを設けることから、さらなる日本市場での認知向上に期待している。


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