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現地レポート 香港(2)

  • 2007年12月21日
香港競馬の楽しみ方

では、実際に競馬の楽しみ方を紹介しよう。どの馬に賭けようか、はやる気持ちを抑えて、エントランスを入ったら、まずは足元に注目。シャティン競馬場で優秀な成績をおさめた世界屈指のジョッキーたちの手形が、プレートになって並べられている。地元香港出身のジョッキーのほか、武豊騎手や福永祐一騎手、L.デットーリ騎手、O.ペリエ騎手、C.ルメール騎手といった、日本でもお馴染みの名前も見つかるので、探してみると面白い。

次にいよいよ、お目当ての馬を探そう。競馬初心者にとってはデータが羅列された競馬新聞を見るよりも、パドックで実際に馬を見て自分の目で気に入った馬を応援するのがおすすめ。その点、シャティン競馬場は利用しやすい作りがなされている。メインビルディングを挟んだ片方にパドック、片方に観覧席がレイアウトされており、パドックでお気に入りの馬を選んだら、そのまま建物に入って投票窓口で馬券を買い、観覧席へ。あっという間に“ワンスルー”でたどり着けるので、馬券を買い慣れていない初心者にはうれしい。しかも、レーストラックと観覧席が近く、最前列ではダイナミックなレース観戦ができる。パドックで目をかけた馬が疾走する姿を目の当たりにすれば、たとえ初めての競馬観戦でも熱が入るというものだ。

馬券の種類も少なく、初心者でも買いやすい。基本は、単勝、複勝、馬連、ワイド、三連複、四連複。ほとんどが複式なので、万が一ねらった馬が1着に入らなくても、2着、3着に残れば配当金を手にする可能性も増える。ギャンブル狂でなくても、配当金がもらえるというのはうれしいものだ。仮に購入方法が分からなくても、従業員が丁寧に教えてくれる。

また、香港競馬ならではの特徴として、事前に指定された3レース・もしくは6レースの勝敗をすべて予想する、「3アップ」「6アップ」という馬券もある。複数のレースの勝敗を一度に予想するので、必然的に来場客が競馬場で過ごす時間は長くなる。その分、競馬場のレジャー施設を利用してほしい、というのが狙いだ。当然、配当金も他の馬券より高額になるので、むしろ宝くじ的な感覚に近いかもしれない。運だめしのつもりでトライしてみると、意外と熱くなれそうだ。

ちなみに、意外と知られていないことだが、香港はアジアの中でも馬のスポーツがさかんな場所。実際、競馬場に集まる地元の人々の会話に耳を傾けると、競馬に対する知識の豊富さに驚かされる。また、シャティン競馬場の内馬場にあるペンフィールド公園では、子どもたちが馬とふれあったり、乗馬体験ができるイベントも随時行われている。そんな背景をうけて、2008年の北京オリンピックではペンフィールド公園が馬術競技の会場にも選ばれた。競馬観光は、「馬術王国・香港」という意外な文化的側面を見ることができるチャンスかもしれない。











2007年冬期から、日本線は国内6都市発で週101便運航へ
ラウンジの設備・サービスも充実

 キャセイパシフィック航空(CX)グループは2007年10月28日からの冬期スケジュール
で、日本/香港間が週101便となった。東京/香港線を1便増便し、1日6便態勢としたほ
か、福岡/香港線、仙台/香港線で、姉妹会社の香港ドラゴン航空(KA)とのコードシェ
ア運航を開始したことに伴うもの。特に、仙台/香港線はCXのネットワークでの新路線と
なる。これにより、日本発地が6都市に拡大となり、香港へのアクセスの利便性を高めた。

 さらに、サービス面も充実。従来から、CXが展開する香港でのラウンジ「ザ・ウィング」
と「ザ・ピア」は、食事やドリンク、エンターテイメント、ビジネス設備、スパなど、様々
なサービスと機能を提供しており、英国・スカイトラックス社の乗客調査で、「世界最
優秀エアラインラウンジ賞」「ベストファーストクラス賞」「ベストビジネスクラス賞」を
受賞した経歴がある。このラウンジと同様のコンセプトを踏襲し、今年は成田第2ターミナ
ルに、ビジネス/ファーストクラス用の新ラウンジをオープン。約525平方メートルの室内
には121の座席を設置。ラウンジ内は無線LANを完備し、インターネットにアクセス可能
なワークデスクを8席備えている。



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