キュナードとプリンセス・クルーズ、日本市場に期待、プレミア市場を鮮明に
キュナード・ラインとプリンセス・クルーズは日本のクルーズ市場を高い潜在力があると評価し、引き続きアッパー市場に向けた展開を強化する。インターナショナル・セールス&マーケティング担当副社長のトレイ・ヒッキー氏が来日し、同社の現状と日本市場の展望を語った。
トレイ氏は、北米のぞくインターナショナル市場について、イールドが高く、12日以上の長い日程が売れる傾向にあることを説明。そのうち日本市場の伸びは強く、平均よりも高い料金のクルーズを選択し、高いサービスを要求する傾向があるという。ただし、「高いレベルにあるが、マスマーケットを拡大する土台が整っておらず、市場は狭い」という見方。そこで本来、両客船がターゲットを初心者でないアッパークラスの客層をターゲットとしていることから、今後数年はアジアを含む日本ではプレミア客層への対応を鮮明に打ち出す考え。多様なデスティネーションのあるフライ&クルーズの中でも、ロングクルーズを中心とした商品を販売していく方針だ。
▽カボタージュ廃止が市場拡大のカギに
トレイ氏は日本のクルーズ市場の発展を阻害する問題として、(1)商圏の東京、または大阪発の1週間のクルーズが組みにくいこと、(2)休暇をとりにくい環境であること、(3)台風などの気候の3つの問題を挙げた。特に(1)について、クルーズのマス市場であるカリブ海地域やヨーロッパでは、1週間のクルーズの主要客が出港エリアの45歳以上の現役世代であるとし、「この客層が市場を広げる」と説明する。ただし、仮定としてカボタージュがなくなった場合、「劇的な変化があるだろう」と可能性を示唆した。
トレイ氏は、北米のぞくインターナショナル市場について、イールドが高く、12日以上の長い日程が売れる傾向にあることを説明。そのうち日本市場の伸びは強く、平均よりも高い料金のクルーズを選択し、高いサービスを要求する傾向があるという。ただし、「高いレベルにあるが、マスマーケットを拡大する土台が整っておらず、市場は狭い」という見方。そこで本来、両客船がターゲットを初心者でないアッパークラスの客層をターゲットとしていることから、今後数年はアジアを含む日本ではプレミア客層への対応を鮮明に打ち出す考え。多様なデスティネーションのあるフライ&クルーズの中でも、ロングクルーズを中心とした商品を販売していく方針だ。
▽カボタージュ廃止が市場拡大のカギに
トレイ氏は日本のクルーズ市場の発展を阻害する問題として、(1)商圏の東京、または大阪発の1週間のクルーズが組みにくいこと、(2)休暇をとりにくい環境であること、(3)台風などの気候の3つの問題を挙げた。特に(1)について、クルーズのマス市場であるカリブ海地域やヨーロッパでは、1週間のクルーズの主要客が出港エリアの45歳以上の現役世代であるとし、「この客層が市場を広げる」と説明する。ただし、仮定としてカボタージュがなくなった場合、「劇的な変化があるだろう」と可能性を示唆した。