コンチネンタル航空、中部/ホノルル線を08年4月から運休−グアムは継続

  • 2007年11月13日
 コンチネンタル航空(CO)は2008年4月1日から、デイリー運航の中部/ホノルル線を運休する。これは空港使用料や燃油価格の高騰などコスト上昇により、より高い収益性を見込める大西洋路線に機材を振り替えるもの。空港使用料は小牧の名古屋空港と比較し約5割増加したうえ、需要の面でも、中部国際空港の国際線の月間平均座席数が開港以来、約12万席増加したのに対し、国際線の利用者は4万人増に留まっていることが背景にある。

 COでは、3月末まで運航を継続することで、業界への影響を最小限に留める考え。08年度上期についての交渉は始めておらず、「影響はない」(COアジア・太平洋地区広報部)という判断。今後は市場に注目したうえで、「強い需要が見込め、それに見合う機材が用意できれば、是非運航したい」という。なお、現在毎日2便運航している名古屋/グアム線は、運航を継続する。

 現在、COのホノルル線の機材は、座席数235席のボーイングB767-400型機を使用しており、運休後は週間ベースで片道1645席が減少することになる。このほかホノルル線では10月から、ユナイテッド航空(UA)が関空線を運休したところで、これにより08年3月末以降、成田以外で運航されるホノルル線の定期便は、ジャルウェイズ(JO)の関空と中部線、ノースウエスト航空(NW)の関空線のみとなる。また中部にとっては、この冬スケジュールではマレーシア航空(MH)が減便し、1月には運休するほか、ジェットスター(JQ)、ユナイテッド航空(UA)、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)がそれぞれ減便するほか、先ごろにはベトナム航空(VN)がホーチミン線の運休を発表しており、開港以来初の国際線路線の便数減となった矢先のこととなる。


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