IHG・ANA、ANAクラウンプラザはMICEなども注力−日本オフィス統合へと動き

  • 2007年11月9日
 IHG・ANAホテルズグループジャパンは、2007年12月までに千歳や富山、成田など6都市でオープンする共同ホテルブランド「ANAクラウンプラザ」を、ANAインターコンチネンタルに次ぐ高級ラインとして展開する。婚礼をはじめ、日本独特の宴会需要を重視しており、国際会議の誘致といったMICE需要も視野に営業展開する。会員数3300万人以上という会員プログラムや、開業予定を含めて世界に400軒弱のホテルを展開する「クラウンプラザ」のブランド力から、訪日外国人の利用増も期待が高い。

 宴会は、クラウンプラザのスタンダードを日本に適用し、「クラウン・イベント・ディレクター」を各ホテルに配置。セールスオフィスには、インバウンドセールスチームを設け、外客やMICEを誘致する。地元と密着した営業をめざし、スタンダードに則り、地域の特色を取り入れた朝食なども提供する。

 IHG・ANAホテルズグループジャパン最高執行責任者の大屋了三氏は、共同ブランドについて市場調査から、地方も海外のブランドが受け入れられる可能性は高いという結果を得ており、「これまでは全日空のブランドのもとで信頼を得ていたが、IHGのスタンダードの導入で、具体的な商品として販売できる」とメリットを語る。なお、IHGのセールス・オフィスをIHG・ANAホテルズグループジャパンのオフィス内への移転を進めているところ。近いうちに完了する見込みだが、今後の具体的な協働の方針は未定という。


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※当初掲載した記事中、社名に誤りがありました。訂正するとともに、お詫びいたします。(編集部)