ニューオータニ、100億円プロジェクトの一環、ラグジュアリーホテル「禅」開業

  • 2007年10月11日
 ホテルニューオータニは10月13日、ホテル・イン・ホテルとして、ザ・メインの11階、12階にラグジュアリーホテル「エグゼクティブハウス禅」をオープンする。10日に開催した内覧会で、都内初の女性支配人となる古川希代子氏は「人と自然が一体となって安らぎを求める禅のコンセプトは、日本が発する最高のラグジュアリー。今までにないカテゴリーのホテルをつくり上げる」と意気込みを述べた。ターゲット客層は訪日外国人と日本人の富裕層で、ウィークデイがビジネス目的の外国人、週末が日本人のレジャー滞在と予想。下期は取扱額で3億5000万円、客室単価で4万円強をめざす。


 客室は全87室の5タイプで、36平方メートルのエグゼクティブスタンダードの5万5840円から、主力のエグゼクティブデラックス(54平方メートル)6万9700円、エグゼクティブガーデンスイート(115平方メートル)の30万7000円。会員向け料金、コーポレート料金を設けるが、旅行会社向けのブロックは設けないという。

▽2年ごしの100億円プロジェクト

 オータニでは2005年11月から、総工費100億円を投資し、ザ・メインで「ハイブリッドホテルプロジェクト」を推進。禅のグランドオープンで、ザ・メインは世界初のハイブリッドホテルとしてグランドオープンすることになる。同プロジェクトは滞在客のサービス向上とともに環境に配慮するホテルの社会的責任をめざすとする、真の快適性を追及する新しいホテルづくりを目指すもの。既に、屋上緑化や生ゴミの資源化「コンポスト」、厨房排水の中水造水プラントを設置しており、「禅」のオープンもその一環。禅では熱や紫外線を50%カットするペアガラスを用いた「フルハイトウィンドウ」や、各部屋で室温調整を可能とした新空調システム「AEMS」を導入した。