財JTB調査、オピニオン・リーダー層の好む旅行は農業体験やクルーズにシフト
財団法人日本交通公社(JTBF)はこのほど、旅行動向調査の際にトレンドをより的確に把握する狙いから、「オピニオン・リーダー層」を抽出する調査を実施した。従来の調査は旅行頻度の低い層も回答者に含んでおり、トレンド把握に向け、市場の中核を占める層の理解が必要としている。
オピニオン・リーダーとは、「宿泊旅行回数が多く、旅行が好きで、市場への先行性を持ち、周囲への影響力が大きい人」という条件で、予備調査1万5722票のうち、抽出された調査対象は3%の464票であった。ただし、この層は1人あたりの年間宿泊消費額が国民平均の約5倍程度と試算され、この層を通して市場の15%程度を把握することが可能になる推計だ。今後はこの層を対象に、4半期に1度の調査を実施したい考えで、早ければ今秋から開始するという。
今回抽出したオピニオン・リーダーの傾向は、年代では30代が23.3%とやや高く、20代が17.7%と低くなった。性別では女性が51.1%となり、特に未婚者では男性を2.6%ほど上回っている。居住地域では、関東が52.4%となり、調査対象全体の割合よりも5%強高くなった。高収入層が高いことも特徴で、800万円以上の層が、全体では38%であるのに対して、45.3%であった。世帯構成では「夫婦2人世帯」が34.5%で、全体の29.9%に比べ高くなった。
なお、この層の好む旅行目的を聞いたところ、昨年実施率が高かったものは「グルメ」や「温泉掛け流し」、「花や紅葉」、「自然」となった。その一方、今後の成長率が高かったものは、「農業体験」や「クルーズ」、「スピリチュアルなスポットを巡る旅行」、「夜行列車」、「ものづくり」などであった。詳細は下記のアドレスを参照のこと。
▽オピニオンリーダー層への調査
http://www.jtb.or.jp/data/keizai/index.html
※観光経済レポート Vol.16の「旅行者モニター調査」、「オピニオンリーダーに聞くJTBF旅行者モニター調査 プレ調査 /塩谷英生」を参照
オピニオン・リーダーとは、「宿泊旅行回数が多く、旅行が好きで、市場への先行性を持ち、周囲への影響力が大きい人」という条件で、予備調査1万5722票のうち、抽出された調査対象は3%の464票であった。ただし、この層は1人あたりの年間宿泊消費額が国民平均の約5倍程度と試算され、この層を通して市場の15%程度を把握することが可能になる推計だ。今後はこの層を対象に、4半期に1度の調査を実施したい考えで、早ければ今秋から開始するという。
今回抽出したオピニオン・リーダーの傾向は、年代では30代が23.3%とやや高く、20代が17.7%と低くなった。性別では女性が51.1%となり、特に未婚者では男性を2.6%ほど上回っている。居住地域では、関東が52.4%となり、調査対象全体の割合よりも5%強高くなった。高収入層が高いことも特徴で、800万円以上の層が、全体では38%であるのに対して、45.3%であった。世帯構成では「夫婦2人世帯」が34.5%で、全体の29.9%に比べ高くなった。
なお、この層の好む旅行目的を聞いたところ、昨年実施率が高かったものは「グルメ」や「温泉掛け流し」、「花や紅葉」、「自然」となった。その一方、今後の成長率が高かったものは、「農業体験」や「クルーズ」、「スピリチュアルなスポットを巡る旅行」、「夜行列車」、「ものづくり」などであった。詳細は下記のアドレスを参照のこと。
▽オピニオンリーダー層への調査
http://www.jtb.or.jp/data/keizai/index.html
※観光経済レポート Vol.16の「旅行者モニター調査」、「オピニオンリーダーに聞くJTBF旅行者モニター調査 プレ調査 /塩谷英生」を参照