スモール・ラクシャリー、亜・太平洋地域の拡充強化−日本での展開を重視

  • 2007年9月14日
 スモール・ラクシャリー・ホテルズ(SLH)のアジア・パシフィック事業開発副社長リン・アイルランド氏が来日し、日本からの予約数が全体の10位内に入ると述べ、日本市場を重視する姿勢をアピールした。SLHは昨年、過去最高の約70軒が加盟したが、07年末までに約80軒が加わり、計440軒超となる見込み。総予約数も15%増で推移しており、06年の前年比16%増と好調を維持している。

 そのうち、GDS経由の予約が66%、SLHウェブサイト経由が25%だが、日本についてはほとんどがGDS、またはフリーダイヤルの予約センター経由となっている。予約センターは24時間対応で、平日午前9時から午後6時までは日本語で対応可能とする上、ホームページは順次、機能改善を施し、今年末までには日本語のトップページも開設する予定。

 一方で、旅行会社に向けたサポートを強化していく考えだ。その一環として業界向けの「VIPデスク」を設置。これにより、問い合わせやトラブルなど急用時にも迅速に対応する。昨年発足した会員組織「クラブ」には現在まで4万人の日本人が加入し、SLHのリピーター客の確立を示しているが、今後は更なる予約増加を目的に、一般消費者の認知度向上にも努めていく。

 また、アジア・太平洋地域でのネットワーク拡充も積極化。SLHのスタンダードが小規模でハイエンドのサービスであるため、加盟ホテルはリゾートが多いが、上海の1軒、香港の2軒ではシティホテルが加わり、これにあわせてエグゼクティブを中心としたコーポレート需要を確立させていく考え。また、今年開設した加盟関連情報のウェブサイトには日本語表示を用意するなど、日本でのブランド進出にも本腰を入れる。既に各施設とのインタビューも開始している。