セントレジスホテル大阪、2010年に開業へ−東京進出は「次の使命」

  • 2009年9月4日
 セントレジスホテル大阪が2010年3月をめどにソフトオープンする。積水ハウスが建築、所有する複合ビル内に「セントレジス」ブランドのホテルが日本に初進出するもの。建物のうちホテル部分は11階から27階となり、ロビーフロアとなる12階には屋上庭園、ラウンジを配置する予定。レストラン2軒、バー、スパなどを用意し、客室数は160部屋とし、高級感のあるブランドを演出する。積水ハウスでは御堂筋の再開発にあわせ、地域の賑わい、交流などを提供する場をめざしており、かつ地域の歴史を反映する建築物をめざしており、概観には総石貼りを採用し、年月と共に風格を備えた建物づくりを目指すとしている。

 スターウッドホテル&リゾート・アジア太平洋地区社長のミゲル・コー氏は、「日本初のセントレジスは今までのエレガンスに加え、新たなサービスでお客様を迎えたい」とコメント。スターウッド日本・韓国・グアム地区統括社長のロタR.ペール氏は顧客層について「『セントレジス』はライフスタイルのブランドで、FITなど顧客層より、体験を求める人が対象」という。また、大阪に初進出となることについては、「東京の1年から1年半で経済の伸びが見られ、確実に東京に次ぐ都市」として堅い需要があるという考えを述べたほか、「(進出にあたり)ロケーションの選定など基準が高い」ことから、今回の選定となったことを語った。なお、コー氏は「(セントレジスの東京進出は)スターウッドとして、ロケーションを見つけることが次の使命」と強い意欲を示した。

 セントレジスは北京、上海に進出し、アジア展開を本格化。今年12月にはシンガポール、来年にはバリ、2009年にバンコク、2010年に大阪と予定、2011年には天津、そのほかラサでも開業を目指している。