メリディアン・仏ポリネシア、ハネムーンに加え家族、シニアも視野に

  • 2007年7月12日
 ル・メリディアン・ボラボラの総支配人にデニス・ル・ヌイック氏が、ル・メリディアン・フレンチ・ポリネシア・リゾーツ(ル・メリディアン・ボラボラとル・メリディアン・タヒチ)のディレクター・オブ・セールス・マーケティング(DOSM)にニコラス・オルジェ氏が、6月に着任した。これに伴い、オルジェ氏が新任の挨拶とセールスコールのために来日し、アメリカ、ヨーロッパに次ぐ3番目に大きな市場である日本を重視する姿勢を示した。

 オルジェ氏によると、両ホテルの日本人客数も好調で、特に6月は20%増となったという。今年の訪タヒチ日本人の数は、前年比で20%前後の増加で推移しており、「客数の伸びがそのまま反映されているのは、日本市場でよく利用してもらっている表れ」と、旅行会社に対する感謝を示した。

 また、ターゲットは日本人客の90%を占めるハネムーナーとするのは今後も変わらないが、さらにファミリーやシニアについても「これから開発する市場」として注目。メリディアンでは従来から、2歳までの子供の宿泊・食事代を無料に、3歳から12歳までは食事代を半額、宿泊はを無料(2名まで。添い寝や客室内のソファベッド利用の場合)にしており、料金的に訴求力がある。さらにル・メリディアン・ボラボラでは今年、子供向けのキッズクラブを設置。子供サイズのウィンドサーフボート、シュノーケルマスクなどの用具も揃えた。「ボラボラ島を囲むラグーンの中で、ル・メリディアン・ボラボラ内にはもう一つラグーンがあり、浅瀬で安全」と、子供も安心して過ごせるメリットを強調する。

 一方、シニア層については、島内アクティビティの多いタヒチ島での滞在が好まれるとして、ル・メリディアン・タヒチの利用を提案する考え。シニアの他、ヤングカップルや女性同士、女性1人旅で、買い物やグルメなどの魅力のあるタヒチ島のモノステイが増えている傾向から、同ホテルではこれらの客層もターゲットに考えている。

 なお、両ホテルでは現在、新プロジェクトを検討中。ル・メリディアン・タヒチでは客室等のリノベーション、ル・メリディアン・ボラボラではヨガなどを習うスペースを含む大規模なスパの新設を企画しており、詳細は今秋以降に発表する予定だ。