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JTBトラベランド、委託業者が個人情報を紛失−「Pマークに抵触しない」

  • 2007年7月5日
 JTBトラベランドは7月4日、同社広島アルパーク店で6月28日に1779件の個人情報の紛失が発覚したと発表した。紛失したのは、2006年2月から4月出発分の旅行申込書に記載された(1)住所(2)氏名(3)性別(4)年齢(または生年月日)(5)電話番号(6)パスポート番号の個人情報と、出発日とコース名などの旅行情報で、6月11日に同店が委託するヤマト運輸井口明神宅急便センターに、「機密文書リサイクルサービス」として廃棄処理を依頼したもの。

 委託業者は6月14日、溶解窓口であるヤマト運輸北九州支店に不着であることから、6月28日にJTBトラベランド広島アルパーク店に報告。本社が事故を認識したのは6月28日午後だったという。同社では6月28日午後にJTBトラベランド本社対策本部と西日本事業部対策本部を設置し、情報収集・調査を実施。7月3日に国土交通省に報告するとともに、対象者に電話での事情説明とお詫びを開始し、ホームページ上にも「お詫びと報告」を掲載した。

 現在のところ、今回の事故による被害は確認されていない。今後、同社では委託業者からの処理レポートの早期化を実施するとともに、ヤマト運輸社の再発防止の確認ができるまで、「機密文書リサイクルサービス」の利用は停止するという。

 なお、同社は平成16年11月に旅行業として初めて、(財)日本情報処理開発協会(JIPDEC)の「プライバシーマーク(Pマーク)」の使用許諾事業者となっており、個人情報を紛失したのは今回が初めて。同社では「今までもルールに則って業務を行い、今回はそれに準じて起こった事故。Pマークに抵触しないと考える」としている。