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日本クルーズ客船、09年世界一周は決定版コース、初心者取り込みへ

  • 2007年6月15日
 日本クルーズ客船は、クルーズの底辺拡大、さらに初心者が増加する傾向を意識し、コース企画に配慮した世界一周クルーズを展開する。運航する同社代表取締役社長の入谷泰生氏は「昨今、クルーズの関心が高く、予約に手ごたえを感じる」と現況を説明。2009年の世界一周クルーズの概要を「初めて世界一周する人に最もポピュラーなコースで予約しやすい」として「新規客の開拓の推進を」と呼びかけた。

 今まで、同社が設定した世界一周クルーズは、行き先に変化をつけ、新航海地域を取り入れていたが、6回目の設定なる09年の世界一周クルーズでは原点に回帰。バルセロナやニューヨークなど、「海外旅行で一度は行ってみたいと思う、世界のメジャー都市」を組み込んだ典型的コースを組んでいることが特徴だ。また、初寄港地として、シチリア島のタオルミナやドイツのドラヴェミュンデなどの6港のほか、地中海、カリブ海、アラスカの世界3大クルーズエリア、世界3大運河も航海するなど、世界一周クルーズならではの楽しみを盛り込んだ。販売開始日は6月18日で、手仕舞いは7月31日の予定。


▽07年世界一周は初心者が増加

 2007年の世界一周クルーズの参加者の平均年齢は、男性が69.7歳、女性が67.2歳で、合計68.4歳。初参加が47.9%と多数を占めた。これについて、同社営業部次長の岸本正則氏は「発売時にインパクトがあった。1人250万円、夫婦で500万円で、1人1日あたり2万5000円で、食事とエンターテイメント、講座などが付くことがリーズナブルと認識され、初心者でも世界一周に参加した人が増えた」という。今年から大量退職する団塊世代が増えるため、特に09年、10年の世界一周クルーズにはさらに多数の初心者が増えると見ている。


▽07年下期クルーズにも期待

 2007年下期クルーズは、国内15コース、海外4コースの計19コースで展開。特に国内は1泊から3泊のショートクルーズを中心に設定し、ビギナーが参加しやすいように意識している。特に、下期はワンナイト商品・クリスマスクルーズがあることから「初心者に最も勧めやすい商品」としてアピール。また、恒例の年末年始クルーズ「台湾南西諸島クルーズ」に関しても、昨年の初心者参加率が58%と多く、子供参加も3%と多いことから、幅広く利用できるオーソドックスなコースと紹介。昨年は早い時期に手仕舞いとなったことから、早期の予約を呼びかけた。