伊・プッチーニ・フェスティバル、日本向けプログラム充実で集客拡大図る

  • 2007年5月29日
 イタリアのトスカーナ州トッレ・デル・ラーゴで毎年7月と8月に開かれる「プッチーニ・フェスティバル」は、プッチーニ生誕150周年である2008年に向け、日本人向けのプログラムを充実させ、集客拡大を図る。プッチーニ・フェスティバル財団の総監督、フランコ・モレッティ氏が、28日に同財団とイタリア政府観光局(ENIT)の共催のセミナーの中で、その方針を述べた。

 フェスティバルには毎年4万5000人以上の聴衆が集まり、そのうち外国人が約60%を占める。日本人は2006年には約600人ほどだが、年々増加傾向にある。性別では女性、年齢では45歳から60歳の層が多く、FITでの参加が目立つ。プッチーニ・フェスティバル財団はこの傾向を受け、グループでの参加にも需要があると判断、日本人集客を歓迎する約30のホテルなどとの協力によって、プログラムの開発と提供を決めた。

 日本人向けプログラムでは、例えばホテルと劇場との送迎や、開演前の日本語によるオペラのレクチャーを実施。また楽屋ツアーや、劇場でのウェルカムドリンクなども提供する。ホテル周辺でのショッピングツアーや、温泉地をめぐるツアーなども企画しているという。更に31ユーロ(約5073円)から123ユーロ(2万130円)というフェスティバルの入場券についても、日本向けに約10%程度の特別割引価格を提示する。

 なお、オペレーターに対しては今年8月に、ホテルなどのインスペクションの機会として2泊の下見会を実施することも決定しているという。