ドーチェスター・コレクション、世界各地への進出検討−新世代の取り組みも

  • 2007年5月23日
 ドーチェスター・コレクションCOO、ホテル・プラザ・アテネ総支配人のフランソワ・ドラエ氏を筆頭に、5軒のホテルのGM、セールス担当者らが来日、日本市場での取り組み、今後のグループの方向などを明らかにした。ドーチェスターは昨年11月、「ドーチェスター・グループ」から「ドーチェスター・コレクション」へとブランド名を変更したが、ドラエ氏は「『コレクション』への変更はクオリティの高さを示すもの。現在の5軒のホテルを束ねる企業ブランドのイメージが伝わりやすい」と説明。22日に開催した日本でブランド変更のお披露目には、5ホテルをイメージするそれぞれのドレスでブランド・イメージを表現。各ホテルとも、それぞれの街の歴史や伝統を形成するひとつでありながら、モダンさを取り入れている様を表した。

 今後のホテルの増加については、基本方針として完全保有、または共同保有した、マネージメント契約を条件としていることから、「増加するスピードは速くない」というものの、着実に世界の各都市に進出していきたいという。検討している都市としては、アメリカのニューヨーク、サンフランシスコのほか、スペイン・マドリッド、スイス・チューリッヒ、アジアでは日本やマレーシア・クアラルンプールなどが候補地だ。ただし、5軒のホテルとも「HOME」感、いわゆる自宅にいるときのくつろぎ感を持つことで定評を得ており、今後、増加するホテルについても「HOMEを感じさせ、各都市で最上級のサービス、デザイン、食を顧客に提供していく」という。

 また、ドラエ氏はドーチェスター・コレクションの顧客がハイエンド層であるものの、「ジェネレーションY」と呼ばれる若い世代に対しても魅力的なものを打ち出し、「リピーターを次の世代につなげていくことも必要」と語り、例えば自らGMを務めるホテル・プラザ・アテネにおいて「バー・デュ・プラザ・アテネ」ではモダンと伝統的を融合した2つの空間を用意。「トレンディな場所を用意し、若い世代にも受け入れられるサービス、場所を用意している」などと語った。