アウトリガー、ワイキキ・ビーチ・ウォークの第1期完成を報告

  • 2007年3月23日
 アウトリガーエンタープライズ社が進めているワイキキ・ビーチ・ウォーク・プロジェクトの第1期がこのほど終了、関係者が来日し、現在の状況などを語った。ワイキキ・ビーチ・ウォークの第1期は小売店などのリテールエリア、全室スイートタイプのエンバシー・スイーツ・ホテル、タイムシェアを展開するウィンダム・バケーション・リゾーツのオープン。第2期はオハナ・アイランダー・ワイキキ、アウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチ、トランプ・インターナショナルの宿泊設備のリニューアル、新規開業などが予定されている。

 リテールエリアは先ごろ開催されたホノルル・フェスティバルでも利用されており、日本からの団体が現地の人たちと交流をするなど、当初の目的であった交流、あるいはフラなどのハワイ文化の発信拠点としての利用も始まっている。来日したアウトリガー・エンタープライズ・グループセールス&マーケティング上席副社長のロバート・ソロモン氏は「単なる開発ではなく、場所の持つ価値を高める」とした上で、「ワイキキが消費者に対して新しいもの、また多くの選択肢を提供していくことができるようになった」と語る。

 また、エンバシー・スイートの登場は今回の事業の中でも話題性の高いものの一つ。すでにアメリカ本土ではファミリー層などに利用されるブランドとして定着しつつあるが、日本市場での認知はこれから。宿泊料は一見すると高額であるが、朝食が含まれていること、ホテルマネージャーが主催する毎晩のレセプションで振舞われる無料ドリンクなどのサービスをアピールし、滞在中に支払う家族の費用総額で考えると、リーズナブルな価格となることを伝えていきたい考え。


▽アウトリガー・リーフの改装も進む

 第2期でオープンを予定しているアウトリガー・リーフ・オン・ザ・ビーチの進捗も報告され、2007年5月1日にはオーシャンタワーの200室、2008年1月には新ロビー、2009年1月にはパシフィックタワーの431室がオープンする計画だ。これにより、客室数は631室、このうち44室がスイートタイプとなる。

 ビーチ・フロントである立地を活かし、特にポリネシアの航海をテーマとしたホテル滞在を演出していく。滞在プログラムはポリネシア文化センターなどと協力して開発し、フラやレイ作りなど、「ハワイ」らしい滞在を提供していく。