トラベル懇話会、新春講演会を開催−21世紀にふさわしい感性を

  • 2007年1月11日
 トラベル懇話会は10日、東京で新春講演会を開催、懇話会会長で西武トラベル代表取締役の糟谷愼作氏は「消費者の信頼を失ったことを認識し、21世紀にふさわしい感性で、適正な利益を得ていくことを目指す」と、今後の業界の方向性を語った。トラベル懇話会は昨年、提言は旅行産業の低収益性、人材育成の不足などから業界の「地盤沈下の危機に直面している」との危機感から6つ提言をまとめておりこれまでの親睦、研究活動に加え、新たな活動に踏み出しており、新しい動きを含めた発言となった。

 国土交通省大臣官房総合観光政策審議官の柴田耕介氏が挨拶に立ち、「日本が周辺とかけ離れて日本が発展してきたが、近隣諸国も発展し、(相互交流に)良い時代になってきた」と語り、日本型の観光立国であるツーウェイ・ツーリズムに追い風という考えを示した。また、観光立国を進める上で、「日本を愛し、良さを発信し、来てもらえるようにする」という観光政策の取組み方について言及。その例として、スイス人が日本が大好きで知ってもらいたいことから日本ガイドのサイトを立ち上げていることを紹介。こうした「大好き」、「知ってもらいたい」を自ら進めていく必要があるとも呼びかけた。