モナコ政観、「グレース・ケリー展」を女性向けインセンティブに訴求

  • 2006年12月14日
 モナコ政府観光会議局の大隈和子局長は、12月中旬から2007年9月上旬まで日本とモナコで開催されるモナコ公妃「グレース・ケリー」展を好機と捉え、期間中にモナコへ行くインセンティブ旅行の誘致を強化する。同局ではインセンティブを筆頭にMICE誘致に力を入れており、既に「モナコでの開催期間中に訪問してもらう仕掛けをしている」という。「熟年女性がモナコに抱くイメージは、圧倒的にグレース・ケリーが多い。日本での展覧会を見れば公妃とモナコへの憧れが増し、モナコでの展覧会や実際に公妃が住んだ場所を見てみたいという気持ちが強くなるはず」と、特に女性向けのインセンティブにアピールする。

 「グレース・ケリー展」はモナコ公室の全面協力を得て、初めて開催されるもの。初公開の品々の出品と、世界初の開催地が日本ということもあり、早くも話題になっている。日本とモナコ以外の各国も開催を希望しており、世界規模でも注目が高い。

 展覧会では初公開品を含め、公妃ゆかりの品々が展示されるが、日本とモナコで展示手法が異なる。日本では「世紀の結婚式」の映像や公妃の愛用品、「押し花アーティストの先駆者」とも言われる公妃の押し花作品などを展示。日本の活花を好んだ公妃の作風は“ジャポニゾン”という日本風のものが多いという。モナコでは4000平方メートル以上ある会場をアメリカ時代とモナコ時代の2部に分け、アメリカ時代では子供の頃の様子や女優時代の映像、ポスターなど、モナコ時代では3人の母としての家族との生活の様子などを展示する。展覧会の詳細は下記の通り。

 なお、モナコでホテルやレジャー施設を運営するソシエテ・デ・バン・ド・メール(S.B.M.)はモナコでの展覧会開催に伴い、ホテル宿泊と展覧会の入場をセットにしたパッケージを販売するという。

▽「花を愛したモナコ公妃 グレース・ケリー展」(日本)
開催期間:2006年12月15日〜2007年6月中旬
会場:名古屋高島屋/2007年2月16日〜26日、大阪高島屋/2007年3月14日〜26日、東京日本橋三越/2007年4月17日〜29日
(このほか全国8ヶ所の有名百貨店にて開催。詳細は公式サイトへ)
公式サイト:http://www.vogue.co.jp/gracekelly/noflash.html
問合せ:グレース・ケリー事務所  TEL/03-5456-9351

▽展覧会「グレース・ケリー・イヤー」(モナコ)
開催期間:2007年7月12日〜9月9日
会場:グリマルディ・フォーラム
URL:http://www.grimaldiforum.com/eng/culturel/expo_info.aspx?ID=26