
キャセイパシフィック航空(CX)はこのほど、創立60周年を迎え、これに関連した各種の取組みを紹介した。CX日本支社長のジェームズ・ジンズ氏は、創立60周年の今年、客室乗務員の1/3が歴代のユニフォームの着用、ATWのエアライン・オブ・ザ・イヤーの受賞、9月に100機目の機材を受領、CXとして最大規模のボーイングB777-300ER型機の発注、香港ドラゴン航空の子会社化と中国国際航空との提携、中・長距離路線のF・C・Yクラス全クラスの座席を一新する決定をしたと語り、記念の年にふさわしい6つの出来事としてあげた。

このうち、KAの子会社化に関連し、ジンズ氏は「CXを長距離、KAを中国中心の短距離路線とし、CAとの提携を含め、世界でも強力な航空グループ」と表現し、今後の発展を予見。また、CX営業本部長のヘンリー・チャン氏はKAとの連携について、「11月1日からKAのGSAとなり、成田路線ではKAとコードシェアし、成田発で1日6便の体制」と利便性の観点からも向上していることをアピール。KAとの連携では、香港国際空港において、451便のコネクションが可能であるほか、KAとのコードシェアでは上海、アモイ、東京センで実施、KAのFFPをCXのFFP「マルコポーロ」に統合していることも紹介した。
香港への日本人訪問者数は、日本人の海外旅行者数の伸びを上回る8.8%増。チャン氏は珠江デルタ地域へのビジネス、今後も継続する『香港逃避行』キャンペーンでのレジャーなどを引き合いに旺盛な需要をあげ、引き続き香港でのイベント等で需要を伸ばしたい考え。