JTB、三世代旅行は家族、一族の絆づくり、祖父母と孫の親睦が目的

  • 2006年10月31日
 ジェイティービーと旅の販促研究所はこのほど、団塊の世代の退職を控え、三世代旅行の潜在需要が顕在化するという市場予測をもとに、三世代旅行の予定がある、または希望する父母層、200名のニーズをインターネットで調査した。これによると、三世代旅行の目的は「家族、一族の絆づくり」が47.5%でトップ、続いて「祖父母と孫の親睦」が31.5%で2位となり、主に旅行計画をたてる父母層は祖父母層と子供を意識して計画しているという。

 客室を選ぶ時に重視するポイントは「落ち着き、静けさ」が56.0%で1位、「間取り(広さ)」が56.0%、「間取り(眺望)」が38.5%、「間取り(部屋数)」が23.0%であった。この間取りの詳細について、「全員同室」との回答者が13.0%と少なく、「同室内に複数寝室のある部屋」が42.0%、「祖父母世代と父母孫世代別客室」が30.0%、「コネクティング・ルーム」が13.0%となり、就寝時はプライベートを重視した分室体制が主流であった。

 食事に関しては、「部屋食(夕・朝共に)」が46.0%、「部屋食(夕食のみ)」が28.0%、「部屋ではなく家族だけの専用スペース」が17.0%と食事は三世代で取り、就寝時の部屋は別々を選ぶ傾向となった。

 三世代旅行の行き先はのんびり「温泉」が61.5%、「ゆったり過す」が71.0%。また、1泊あたりの宿泊予算は「1万円〜1万5000円」が46.0%と他の旅行形態と比べて特に高くはなかった。また、三世代旅行で困っている点について、「休みが取れない、合わない」が59.0%、「旅行費用の捻出方法」47.5%、「決め手となる旅行プランがない」28.0%となり、団塊世代の定年により祖父母層のスケジュールの幅が広がるほか、祖父母に対して父母は、内心で旅行費用の援助を期待する傾向も推測できる結果となった。