アヨディア・リゾート・バリ、独立系ホテルとして伝統文化を前面に打ち出す

  • 2006年10月19日
 アヨディア・リゾート・バリ総支配人のピーター・オコナー氏が来日、今後の同ホテルの運営など方針を語った。アヨディア・リゾート・バリは先ごろまでヒルトン・ブランドで運営委託していたが、独立系としての運営体制を変更、流通面についてはワールドホテルズに加盟し、世界各地からの宿泊客を受入れる。

 運営体制の変更で最も重視したのは、独立系であるメリットを最大限に活かすこと。特に、バリの伝統文化を取り入れること。敷地内にバリの文化体験の場としての博物館を設けるほか、バリニーズシアターでは伝統舞踏を食事と共に楽しむことが出来る。さらに、ホテル内でのサービスを重視し、現在、スタッフに対して「バリらしさ」の再教育を進めている。また、同ホテルは日本人、日本語を話すことが出来る約80名のスタッフがおり、日本からの宿泊客に対するサービスの核として、位置づける。

 総客室数は531室で、団体市場が落ち込んでいる中で、MICEの取り込みを図るほか、ウエディングなど小グループの誘致、客室の高級アパートメントへの変更などで、市場規模の変化に対応していく。また、1月からのロビー改装のほか、共用施設や客室などについてもアップグレードを手がけ、ハード、ソフトの質の高さを保っていく。