ワールドホテルズ、アジア地域で80軒、旅行会社とサイトの連携も視野

  • 2006年10月19日
 ワールドホテルズ・アジア・パシフィック地区副社長のローランド・イェッゲ氏が来日、現況などを語った。ワールドホテルズは昨年1月に現在の名称へと変更、ホテルの予約・流通での強みを活かしながら、ブランドの向上を図り、加盟ホテルに対してはチェーン系に劣らないサポート体制を整えているところ。

 先ごろ、ヒルトンのマネジメント契約から独立系ホテルとして歩みだしたアヨディア・リゾート・バリも、ワールドホテルズに加盟。独立系としてのサービスを保ちながら、サービスの質では世界的なスタンダードを維持、向上するホテルの一つ。ワールドホテルズではこうしたサポート体制として、「ワールドホテルズ・トレイニング」として予約システム、レベニュー・マネジメント、サービスなど8コースでの教育プログラムを設け、近年のIT化などによる経営効率の向上、サービス提供の質の向上に対応するプログラムを提供。加盟ホテルはこうしたトレーニングを通じ、顧客満足度の向上に努めているという。

 また、アジア・パシフィック地区の予約状況はこれまでのところ、26%増と中国での需要急増が追い風となっている。日本でも前年比10%増で推移しており、予約の絶対数が増えている。こうした中で、アジア地域の加盟ホテルは80軒になる。特に、中国の大都市では既に複数の加盟ホテルを持つ都市もあり、今後は珠江デルタ地域の複数都市にも加盟ホテルを増やすなど、主要都市に順ずる規模の都市へと目を向け、需要に応える。

 インターネットでの予約についても力点を置いており、旅行会社に対しても、オンラインでの予約についてはIATA代理店番号の入力、もしくはワールドホテルズのオフィス等にコンタクトし、発行されたIDナンバーを入力することでコミッションを支払う体制を整えている。
 なお、旅行会社が持つサイトとリンクを結ぶことも可能で、オンライン上での「ベストレート」を提供、10%のコミッションも用意しており、こうした流通経路の開拓にも今後は注力していく考えだ。