グアム・オークラ、アップグレードに着手、ハイエンドとファミリー層を融合

  • 2006年10月6日
 グアムホテルオークラは10月9日から、増築・改修工事を本格的に着工する。全体を大規模にアップグレードするもので、世界レベルの高級リゾート作りを目指す。リニューアル・グランド・オープンは来年10月を予定している。

 プロジェクトで特徴的なものが、ヴィラ・エリアの新規建設だ。旧アイランドウィングと隣接するウェスティン・リゾート・グアムの間にあるタモンビーチへ降りる傾斜面に、23棟のプライベート・ヴィラの建設を予定しており、ビーチ近くにはレストランとプール、バーを新設する。グアムでは隣接のウェスティンにヴィラがあるが、オークラのようなヴィラ・エリアの建設は初めて。オークラのメンバーホテルの中でも初の試みとなる。

 ターゲットは団塊世代を中心とするカップルやウェディング、ハネムーンなど。タワーウィングのガーデンスペースに新たなチャペルを建てるほか、ロビー棟7階にブライダルバンケットルームの設置もプロジェクトに含まれており、相乗効果が期待できる。さらに今回のプロジェクトでは旧アイランドウィングを「レジデンスウィング」として長期滞在にも適応する施設に改修する計画あり、従来の客室を2、3室をつなげ、1ベッドルーム、2ベッドルーム、ファミリースイートの3タイプ計68室に改修。これにより、同ホテルには施設内に3タイプのホテルが建つことになる。セールスマネージャーのブラボー美和氏は「ヴィラでラグジュアリー、タワーウィングで上質なスタンダード、レジデンスウィングでファミリーや長期滞在者など、各セグメントにあった施設を備える」と、バラエティ豊かな客室での対応をアピールする。

 なお、プロジェクトはパブリックスペースのアップグレードから着手する。メインエントランスアプローチとメインロビーを改装し、アジアンテイストの雰囲気に一新する。そのため、12月をめどに予定されている工期中は旧アイランドインのロビーを利用する。フロントの場所は変更ない。
  

※10月6日15時、一部表記を修正しております。