HIS、ホテル運営子会社が北海道で営業を開始、今後は運営事業を拡大

  • 2006年10月4日
 エイチ・アイ・エス子会社のウォーターマークホテル・ジャパンは10月から、北海道函館市、07年11月からニセコ町でホテル運営業務を開始する。ウォーターマークホテルはHIS事業の中で、旅行事業に次ぐ主力事業。6月の中間決算において、正式にホテル事業への本格進出を示唆。日本法人のウォーターマークホテル・ジャパンでは、オーストラリアで蓄積した所有、運営ノウハウを活かし、マネジメント方式でホテル事業の拡大を目指していく。なお、HISでは日本以外にもアジア・太平洋地域でのホテル運営事業の拡大を視野に入れているが、現在の所は日本各地でリゾート、およびビジネスホテルを展開する。

 この10月に開業したのは旧名称「アランチャールズゴルフアンドリゾート」から改称した「ウォーターマークリゾート函館」。客室総数は61室で、全室から敷地内18ホールのゴルフコースの眺望。ホテル内には、インドア温水プール付のスポーツクラブを備える。今年度中には、温泉を掘削し、大浴場、スパを新設する。また、今後はリゾートホテルとして施設面での向上を目指し、ゴルフ場の整備を進め、「ウォーターマーク函館カントリークラブ(仮称)」として運営する計画だ。今後は長期滞在者、家族連れ、修学旅行に加え、北海道を訪れる国内外のスキーヤーなどを対象としたリゾートホテルを目指す。

 また、ニセコの「グランステージニセコ」は現在、改装を進めており、来年11月に「ウォーターマークリゾートニセコ」として開業する予定。客室数は114室で、リゾートマンションとして建設された経緯から、全室キッチン付。客室の広さは50平米から75平米と広さと豪華さを備え、長期滞在にも向いている。