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エミレーツ航空、デス開発とともに成長目指す、ドバイ内に3ホテルを開業へ

  • 2006年9月26日
 エミレーツ航空(EK)のホテル&リゾート部門は2007年から2010年にかけて、ドバイ内に3軒の新ホテルをオープンする。EKでは2010年までに保有機材を現在のほぼ倍の約150機、就航都市は約101都市、年間乗客数を約2600万人にすることを目標にしており、その方策の一つとして政府と共同でドバイの観光地整備を進めている。新リゾート開発は「搭乗客数の増加のため、キャパシティを増やす使命がある」(ビシャラ氏)という狙いもある。

 新たに開業を発表したリゾートは、エミレーツ・マリーナ・サービスアパートメント&スパ(2007年3月開業予定)、エミレーツ・グリーン・レイクス・サービスアパートメント(2007年下旬開業予定)、エミレーツ・パーク・タワーズ・ホテル&スパ(2010年開業予定)。「JATA世界旅行博2006」の開催に伴い、来日したエミレーツ・ホテル&リゾートのビジネス・ディベロップメント・マネージャーであるメアリー・ビシャラ氏は、来春にオープンするエミレーツ・マリーナ・サービスアパートメント・スパについて、「客室の20%を日本人に供給する」と、日本市場を重視する姿勢を強調。日本人セールスを2名配置して、予約体制も整えた。既に旅行会社へセールスコールも開始し、既に契約した旅行会社もあるという。

 エミレーツ・マリーナ・サービスアパートメント&スパは計261室の短期・長期滞在型アパートメントタイプの宿泊施設だ。24時間体制でサービスを提供し、長期滞在ではビジネス客、50歳以上のシニア、女性同士をターゲットとして想定。女性同士の旅行について「数ヶ月滞在する人が増えている。東京で1ヶ月暮らすよりドバイで1ヶ月滞在した方が安いという調査結果もある」と自信を見せる。「ビーチエリアのホテルの宿泊料金は上昇傾向にあるが、国際的な市場と同程度まで下げたい。他ホテルより10%から20%ほど割安と考えられるだろう」と、高品質なのに買い得感アピールした。

▽ホスピタリティ部門の組織強化、リブランディングを実施

 「エミレーツ・ホテル&リゾート」は今年3月、EKが手がけるホテル&リゾートサービスの管轄部門として設立。「ラグジュアリー・ミーツ・ロケーション」を基調に、期待を超えたホテル&リゾート体験の提供を目指す。同部門はエミレーツ・アル・マハ・デザート・リゾート&スパと上記の新ホテルのほか、エミレーツ・ウォルガン・バレー・リゾート&スパ(2008年オーストラリアに開業予定)の計5ホテルを傘下に置くことになる。また、EKの直営であることを強調するため、各ホテル名に「エミレーツ」を付けるリブランディングも実施した。