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サムイ島のル・ロイヤル・メリディアン、全館改装で魅力向上図る

  • 2006年7月26日
 タイのサムイ島のル・ロイヤル・メリディアン・バーン・タリン・ガムのジェネラル・マネージャーを務めるラルフ・ストレシング氏が来日、リノベーションの計画と日本市場の重視、日本向けのサービス強化を明らかにした。

 ストレシング氏は現在、2007年末のリニューアルを目処とする全館のリノベーションを検討しているという。同ホテルの特徴として好評を得るシンプルなタイ様式は変えることなく、リノベーション作業の影響を最小限に留めながら、ヴィラのバルコニーにそれぞれジャクジーやシャワーを備え付け、ワイヤレスインターネットを導入するなど、近年のホテル施設のアップグレードを行い、ホテル全体としても施設面での充実を図る考えだ。


 同氏によると、「日本人は全体の15%のシェア」を占める重要な市場。日本人宿泊客の客層は約4割がハネムーナーやカップル、約6割がヤング・ファミリー。ハネムーナーは1月から3月頃に4、5日間、ファミリーはゴールデンウィークや夏休みシーズン、および年末時期に6日、7日間ほど滞在。また、同ホテルのリピーターは全宿泊客の18%ほどで、日本人のリピーターも多いという。

 スパ、レストランなどホテル内での滞在も楽しむ場合が多く、「ホテルにとって非常に重要なマーケットである」とも強調。現在はフロント2名、ベビーシッター1名の合計3名の日本人スタッフが常駐。さらに、ヤング・ファミリー向けには、ディナー時の日本人ベビーシッターの手配は親の満足も高く、人気あるサービスだという。

 ストレシング氏はホテルの特徴として、ホテルロビーが海から150メートルの断崖に立つ、タイのリゾートの中でも珍しいロケーションであること、およびそのロビーからの絶景、メリディアンの繊細で柔軟あるホスピタリティとタイ人ならではのもてなしが融合した質の高いサービスをあげる。さらに、全客室数がヴィラを合わせ70室という小規模であることから、細かな点について提供できるサービスがあるという。また、ストレシング氏は日本人の文化や習慣を学び、ホテル内でのサービスに反映しており、今後も継続して意欲的にサービス向上に努める姿勢を示した。


 また、ストレシング氏はスターウッド加盟により、「ホームページを経由するダイレクト・ブッキングが増え始めた」と語り、早くも加盟による効果が表れていることを示唆。また、スターウッド・プリファード・ゲストの宿泊が拡大し、バンコクにあるスターウッド系列ホテルと組合せた滞在など、宿泊客の旅程の選択肢が拡充したことを評価、今後にも期待を示した。