マリオット、日本からのタイムシェア利用者の伸びが好調、連泊も増える

  • 2006年7月12日
 マリオット・バケーションクラブ・インターナショナルのプロジェクト・ディレクター/マーケティングのマーク・ドナリー氏が来日、ハワイのコオリナ・ビーチクラブでのタイムシェア事業の推移などを語った。コオリナ・ビーチクラブは6月末に3棟目のビルに着工し、2009年には利用を開始する計画。敷地では全体で4棟を計画しており、2011年には全750戸のヴィラが揃う予定だ。
 既に利用を開始している300ルームについては、日本市場でも人気が高まっている。トナリー氏によると、「3年前に日本人のシェアは6%であったが、昨年は12%から15%ほど。今年は20%と見込んでいる。北米市場も伸びている中で、日本市場の伸び率は高い」と語る。同氏はまた、「日本人のライフスタイルが変化しており、タイムシェアの購入単位である年間7泊のうち、これまで3泊、4泊と分けて宿泊するパターンから、7連泊する人が増えている」とも述べ、滞在型の旅行先として徐々に浸透しつつあるとの考えを示した。
 特に、購入する客室は2ベッドルーム・スイートが標準であるため、1ベッドとリビングルーム、および1ベッド・ルームを別々に利用する「ロックオフ」形式で利用すると、最大で14日間の滞在が出来ることも、連泊を促進する動きにつながっている。

 こうした市場の変化を受け、マリオット・バケーションクラブは今後、2年以内に東京でセールスギャラリーを開設し、日本市場でのタイムシェア販売に一段と力を入れる考え。現在、マリオットでは日本での販売にあたり、各地での説明会の開催、旅行会社、航空会社等との協力に加え、ジャルックスで販売。
 ドナリー氏は現在、日本でのタイムシェア購入者の主力は40代から50代の層であるが、今後は「ファミリー層など、小さなお子様がいる人たちにも購入を促したい」とし、「不動産としてよりも、先々のレジャーを購入する感覚」でタイムシェアそのものの認知向上とマリオット・ブランドの拡大を重点としながら展開する。