ペニンシュラホテル香港、日本市場でもスパ利用増をねらう

  • 2006年6月30日
 ペニンシュラホテル香港は5月に、スパ施設をリニューアルし、宿泊客および宿泊客以外に対してもサービスを開始している。改装により、7階と9階にスパ施設を備え、9階をトリートメントルームの専用フロアとして利用している。宿泊客についてはメニューは約1時間のコースからあるものの、宿泊客以外については約2時間からのコースを提供している。日本市場向けに対応し、総勢25名のセラピストのうち日本人、および日本語が出来るセラピスト2名により、施術時でも日本語で内容を説明する。




 このスパでは予約時間の約1時間前の到着を進めており、施術前にミストスパやサウナを利用し、体をほぐしてから希望するマッサージを受けるよう進めている。同ホテルPRディレクターのラミー・チャン氏によると、「一連のスパでの時間を『旅(Journey)』にたとえており、スパの体験を楽しんでほしい」という。現在は、月曜日から金曜日までの期間、「ウィークデイ・スパ・エスケイプ」というパッケージを設定しており、ランチを含んだ料金を1500香港ドル(約2万2500円)としている。
 ランチでは香港政府のプロジェクトの一環として香港の新界で栽培された有機野菜を使った料理を提供するなど、健康面にも配慮したものを提供。さらに、このプログラムを利用すると8階のプールなども利用できることから、ゆっくりとした時間を過ごす方法として打ち出していく考え。

 また、岐部理惠子氏によると、同ホテルでの日本人宿泊者は年間シェアが約18%程度。ピークであった1997年に記録した40%、あるいはSARS前の28%には戻っていないが、スパの利用などを切り札に今後「20%から25%にまで高めたい」としている。特に、商用での利用以外にも、OL層、ハネムーンなどで「憧れのホテル」としての利用を狙う。