日本初、韓国テレビのライブ放送局が開局!

  • 2006年6月17日
 「KJ韓国テレビ」が6月15日に開局、これにより日本で初めて、韓国の地上波テレビをリアルタイムに観られるようになった。
 「KJ韓国テレビ」は、コリア・ジャパン・メディア・システム(以下、KJMS)が母体となって運営するテレビ局。韓国のKBS−World(国営放送、バラエティー番組)、YTN(ニュースチャンネル)、M-net(音楽チャンネル)の3つのテレビ局の番組を、日本の各テレビにライブで配信する。配信方法は、一般のテレビにセットトップボックス(STB)というリモコン付きの機械を設置して、ブロードバンド経由で映像を送るという「IPテレビ」方式。
 「KJ韓国テレビ」を観るには会員登録をすることになる。入会費は無料で、月額使用料は4179円(保証金は1万円)。24時間見放題だ。光ファイバーや8M以上のADSLが希望帯域で、対応のプロバイダはフリーなので、特別な前準備は必要ない。

 「KJ韓国テレビ」は最初、日本に60万人強いる在日韓国人、日本への韓国人入国者約177万人を対象にしたサービスとして展開。開局からの3ヶ月で1万世帯、1年後には10万世帯に普及させたいと考えている。さらに、今後は、日本にいるすべての視聴者を対象にしたサービスに広げていく方針で、現在は英語でしか対応していない字幕サービスに日本語も追加して、日本語での吹き替えサービスも行っていく予定。

 開局の6月15日に開かれた記者会見で、KJMS代表取締役の鈴木雄二氏(写真左から2人目)は、「この開局が韓日交流の礎になることを期待。これからは(インターネットのインフラの普及で)IPテレビの時代が来ると信じている。今後は、IPテレビのネットワークをアメリカ、ヨーロッパ、中国、アジアに広げていきたい」と語り、話の最後に「我々KJ韓国テレビを愛してほしい」と笑顔を見せた。

 Infoma Telecoms & Media の調査によると、世界のIPテレビ利用者は2005年末の250万人から2010年末には2590万人を超え、経済規模も2003年の2億2000万米ドルから2007年には75億米ドルに拡大する、という見通しもあるようだ。韓国テレビを日本でリアルタイムに見ることが出来る上記をはじめ、韓国の生活に密着した「文化」が日本に多く入って来ている。こうした積み重ねで、さらなる交流の活性化につながることに期待したい。