商船三井客船（MOPAS）は6月7日、都内で開催した商品説明会で「2008年世界一周クルーズ」の開催を明らかにした。今回の17ヶ国、24港に寄港、マレーシアのケラン、オマーンのサラーラ、エジプトのサファガ、チュニジアのチュニス、スペインのイビサ、フランスのボルドー、ドイツのハンブルグ、ラトヴィアのリガ、スウェーデンのヴィスビー、メキシコのプエルトパジャルタの合計11港が初寄港となる。そのうち、日本船初の寄港地は、ゴア、イビザ、リガ、ヴィスビーだ。
　商品造成にあたり、MOPASのベテラン一等航海士が長年を掛けて世界各地の水先案内人から収集したお勧めの港を厳選し、例えば初寄港地のラトビアのリガなど、寄港地に取り入れた。また、三大運河の航行、三大美術館や世界遺産の観光可能な寄港地観光を組み、文化・芸術、歴史、自然、楽園の4つのテーマを満喫できる内容に仕上げた。そのほか、旅程では航海日、停泊日、寄港日のスケジュールのバランスを考え、乗客が寛げるクルーズとした。料金はステートCルームで1室2名、298万円で設定した。

　また、MOPASは2006年下期商品でテーマクルーズを拡充、団塊世代をターゲットとする「アクティブシニアクルーズ（仮称）」を新設する。MOPASはこれまで、極上のクルーズライフを提案するプラチナエンターテイメントクルーズ、女性を対象にお洒落な船旅を演出するオアシスにっぽん丸、初めての船旅体験者をターゲットとしたカジュアルクルーズを提案しており、新テーマクルーズの設定で団塊世代の需要増加を目指す。アクティブシニアクルーズは「体験、発見」をキーワードに設定。船上のエンターテイメントは70年代のテイストを取り入れたほか、体験型アクティビティを豊富に取り入れた。
　そのほか、下期商品は国内22コース、海外2コースの合計24コースを設定。海外クルーズでは毎年恒例の「ニューイヤー・グアム・サイパンクルーズ」、「花の韓国クルーズ」を設定。この韓国クルーズは束草（ソクチョ）へ初寄港するほか、桜の名所、江陵（カンヌン）で世界無形遺産の仮面劇鑑賞を盛り込んだ。