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ミャンマー国際航空、関西/ヤンゴン線に11月ごろに直行便就航めざす

  • 2006年5月29日
 ミャンマー国際航空(8M)日本・北アジア地区総支配人の大久保保美氏は、「4、5年間努力してきた直行便の運航を、11月頃に予定」していることを、ミャンマー観光促進協議会(MTPB)の旅行会社向けセミナーで明らかにした。関空/ヤンゴン線に就航する計画。利用機材はボーイングB757-200型機の200人乗り、MD83型機の168人乗りで検討に入っている。
 まず、チャーター便の運航を開始し、その後に定期便の就航に繋げたい考え。大久保氏は旅行会社への訪問を続けており、各社からは商品造成には直行便開設が不可欠との声が多く挙がっており、「ニーズを感じる」と共に「今年こそは運航開始したい」という。

 MTPBのセミナーには、現地のホテル、航空会社、旅行会社19社が参加し、ミャンマーの最新の観光情報をはじめ、新たな観光のテーマを紹介した。エーペックスのマネージャーの中村英司氏は、ミャンマーの新たな観光のテーマに「リゾート」を提案。「日本人はリゾートといえばビーチリゾートを想像するが、エーヤワディ川沿いのバガンはリバーリゾートとして、インレー湖は湖上のホテルでレイク・リゾートとして一定の評価があり、滞在型の旅行を打ち出していきたい」と語った。そのほか、エーヤワディ川でのリバークルーズやアドベンチャーツアー、年間を通して多く開催されるお祭りを取り入れた商品造成についても、「現地では約130の少数民族からなるミャンマーの人々と触れ合うことで、ミャンマーの魅力を感じてほしい」と述べた。

 観光の中心地である首都ヤンゴンはコロニアル様式の建物が多く存在し、国際基準に匹敵するホテルやゴルフ場、伝統的料理や世界各国の料理を味わえるバラエティ豊富な食、特産の宝石や金銀などが集まったアウンサンマーケットでのショッピングなど、年々観光地としての魅力を増しているという。

 また、ヤンゴンから80キロメートル離れたバゴーは映画化もされた小説「ビルマの竪琴」の舞台として知られる。40平方キロメートルにおよぶバゴーの地に2800基以上の仏教遺跡が立ち並ぶ。雨季の5月末から9月末も雨量が少なく、観光しやすいデスティネーション。近年は10月から3月の期間に運航するバルーンの人気が高く、日本人訪問者の10人に3人ほどは体験を希望するという。