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フォーシーズンズ・リゾート・モルディブ・アット・ランダーギラヴァルー総支配人のロバート・ヴァン・デル・マース氏が来日、新規オープンの「フォーシーズンズ・リゾート・モルディブ・アット・ランダーギラヴァルー」、津波後のリノベーション時期を経てリニューアル・オープンする「フォーシーズンズ・リゾート・クダフラ」、2軒のホテルの魅力、今後の展開、取り組みについて説明した。両ホテルとも11月1日から、営業開始を予定している。
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マース氏は2軒のホテル、それぞれの日本人のシェアが20%ほどと想定。フォーシーズンズ・リゾート・クダフラは美しい白砂のビーチ、およびガーデン・アイランドの雰囲気をもつ自然溢れるリゾート、またフォーシーズンズ・リゾート・モルディブ・アット・ランダーギラヴァルーはプライバシーを重視した造りとラグジュアリーさを打ち出した隠れ家的なリゾートだ。「2つのホテルは全く異なる体験を提供できる魅力をもつ」とマース氏は説明、クルーズシップの「フォーシーズンズ・エクスプローラー」の体験も加え、3つのプロパティ、または2つを組み合わせるコンビネーション・プランを積極的に打ち出す。
このような組み合わせプランは、バリやマレーシアなどのフォーシーズンズで既に展開、宿泊者にも徐々に浸透している。今回の来日で訪問した旅行会社の反応についても評価は上々と捉えており、前向きに商品化を検討する旅行会社もあるという。マース氏は、ヨーロッパの宿泊客の平均滞在日数が11日間に対し、日本は5日から6日間と短い。ただし、コンビネーション・プランは市場に受入れられるという判断は強く、目標として「宿泊客50%の利用を目指す」としている。
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マース氏は、「2つのリゾートの質は全くの同等であることを強調したい」とコメント。これを裏づける要因の一つに、約200名のスタッフが津波でクローズしていた1年半の間、世界各地のフォーシーズンズホテルでトレーニングを受けたことを紹介し、「モルディブ現地スタッフのサービスの質が世界レベルに達している」状況を説明した。また、日本人スタッフが多く、ギラヴァルーはダイバーデスク、シェフ、スパのゲストリレーション、ゲストリレーションに合計6人、クダフラは合計5名を配置する。なお、マース氏は阪神大震災当時、ハイアットリージェンシー大阪のオープニング時の総支配人を勤めた経歴をもち、日本マーケットとの振興が深い。
フォーシーズンズ・リゾート・クダフラはパビリオン、バンガロー、ヴィラを併せ合計96室、フォーシーズンズ・リゾート・モルディブ・アット・ランダーギラヴァルーはバンガローとヴィラで合計102室、エクスプローラーはステートルーム、スイートルームで合計11室をもつ。ギラヴァルーでは、モルディブで初めてのサービスとしてプール付きウォーターヴィラ、コイマラランド&オーシャンヴィラを設置。コイマラランド&オーシャンヴィラは2棟を設け、ビーチに立つ陸上の施設と海面に立つヴィラのコンビネーションだ。