マカオ、今年もチャーター便活発で20万人を狙う、50便程度が計画される

  • 2006年5月23日
 マカオ政府観光局(MGTO)は今週、東京、大阪、神戸、京都の4都市で「世界遺産の街マカオ」として旅行業界、消費者を対象としたプロモーション活動を展開する。これに合わせ、MGTO局長のジョアン・マヌエル・コシュタ・アンテゥネシュ氏らが来日、現況の市場動向、マカオの施設面での今後の見通しなどを語った。

 2005年のマカオ訪問者数は約1870万人。2004年は1667万人、2003年は1189万人であり、順調に各国からの訪問者数を伸ばしている。日本からの訪問者数に限ると2005年は04年比38.41%増の16万9115人、2006年の1月から3月の第1四半期でも17.19%増の5万115人と順調に伸びている。ただ、この訪問者数のうちアンテゥネシュ局長によると「25%程度しかホテルに滞在していない」として、今後のMICE市場などでの需要拡大に伴い、ホテルの客室供給量は「現在、計画されているだけでも足りなくなる」との見方だ。

 また、日本からマカオへの訪問については、香港、あるいは台湾を経由するアクセスが主流。MGTOによると、今年6月以降について50便程度の運航が計画されており、このうち「過半数が羽田発」のものとなる。利用航空会社はエアマカオで、機材はエアバスA321型機で座席数は176席。座席数の大きさから、教育旅行や地方発着のチャーターでも集客に適していることから、羽田着ののちに地方へフェリー便として機材をまわし、ツアーを実施するなどの計画もあり、活発な動きとなっているようだ。
 アンテゥネシュ局長は「レギュラーチャーターのようにされるのであれば、2006年は20万人に届くのではないか」と語り、これまでマレーシア、シンガポール、フィリピンで定期便が就航した際に前年同月比で50%増を記録した例を引き合いにし、「チャーター便の展開が活発になれば、(50%増のような状況も)大きく伸びるだろう」と期待感を示した。