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ミキ・ツーリスト、中・東欧ヨーロッパのシェア拡大目指し取り組み活発化

  • 2006年4月21日
 ミキ・ツーリストは急成長を遂げる中・東欧エリアの取扱の増加を目指し、各種取り組みを進める。まず、クロアチアへの日本人訪問者数が近年、大きく成長していることに注目、冬場の需要増加を図る。夏期のクロアチアはドイツ人需要を主力とし、ヨーロッパから訪問者が多く、ホテルのアロットメントが厳しい状態にある。これを踏まえ、地中海に面し温暖なクロアチアの気候を利点として、日本から冬場の需要の拡大を目指す。

 旅行会社に提案するツアー内容は、富裕層を中心として、ドゥヴロヴニクの4ツ星、5ツ星ホテルの滞在型を紹介しているところ。ミキ・ツーリストでは需要拡大が大きく望めるとして、将来的には西ヨーロッパ、南ヨーロッパ、中・東欧ヨーロッパの3エリアが同等のシェアとなるという想定をするほど、期待の高い地域としている。
 中欧担当統括マネージャーの若月伸一氏によると、ヨーロッパでのローコスト・キャリア利用者は、2005年に1億人を突破、「ドイツを中心に新たな旅行者が増加したことでヨーロッパ内のホテルのアロットメントが取り難い状況になってきている」という。これは大都市に限らず、小規模から中規模の街でも同様の現象となっており、格安航空会社は着陸料が安価に設定される地方空港への就航が多く、地方都市への旅行がこれまでに比べ、格段に利便性の面で向上している。ミキ・ツーリストはこうした状況を考慮し、ホテルの取り易い時期についてアロットメントの確保に努め、知名度の低い地方ホテルの開拓も積極的に取り組むことで、総数として取扱を伸ばしていく考えだ。

 ミキ・ツーリストは4月20日、東京で中・東欧ワークショップを開催、観光局、大使館、航空会社、ホテルなど出展者は合計17社・団体、旅行会社は50社80名以上が参加、秋冬の商品企画、販売を目的とした商談会を行った。ミキ・ツーリストでは、中欧、東欧への日本人訪問者数は年々増加し、ヨーロッパのリピーターに向けたデスティネーションとして素材提供の要請を受け、旅行会社が中・東欧エリアをはじめとするヨーロッパの最新情報を入手できる場を設けた。