奥日光湿原がラムサール条約湿地に登録、日光は世界遺産も併せ持つ地域に
栃木県日光市の「奥日光の湿原」が昨年11月、ラムサール条約湿地として登録された。ラムサール条約は正式名を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、生態系として重要な湿地を保全し、賢明な利用(ワイズユーズ)を図ることを目的に作られたもの。今回登録された地域は、本州最大級の湿原である戦場ヶ原や小田代原などの約260ヘクタール。100種類以上の湿原性植物が育成するほか、冬にオーストラリアへ渡るオオジシギや夏にユーラシア大陸から飛来するノビタキなど鳥類の繁殖地となっている。今後、栃木県では条約の基本理念である「賢明な利用」を今まで以上に推進するため、「奥日光の湿原」を「自然を肌で感じ、自然から学ぶ」自然ふれあい活動のフィールドとして活用していく考えだ。
なお、今回の登録により、日光市は「日光の社寺」の世界文化遺産とラムサール条約湿地の2つを持つ自治体となった。
なお、今回の登録により、日光市は「日光の社寺」の世界文化遺産とラムサール条約湿地の2つを持つ自治体となった。