観光活性化フォーラム
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JNTO、04年国際コンベンション統計、前年比13.4%増の2896件

  • 2005年11月22日
 国際観光振興機構はこのほど、2004年国際コンベンション統計をまとめた。これによると、日本で開催された国際コンベンション件数は03年比13.4%増の2896件。参加者総数は0.2%減の118万13人、そのうち外国人参加者数は23.7%増の13万1534人であった。国際コンベンションの参加者は、訪日外客数の613万7905人のうち、2.1%のシェアを占めた。

 開催件数の県別では、1位が例年通りの東京(23区)で733件、2位が大阪で254件、3位が京都で224件、4位が名古屋で193件、5位が福岡で178件であった。また、外国人参加者数の都市別では、1位が東京で03年比21.4%増の2万4786人、2位が大阪で2万3959人、3位が京都で1万6413人、4位が横浜で9156人、5位が福岡で7640人。
 2004年に開催された外国人参加者数1000名以上の国際コンベンションは03年から4件増加し、14件となった。参加者総数が300人以上で外国人参加者数が50人以上の中・大型国際コンベンション件数は28.5%増の325件となった。

 一方、国際団体連合(UAI)が今年発表した国際コンベンション統計によると、2004年に世界で開催された国際コンベンションは03年比8.4%減の9160件。このうち、日本で開催された国際コンベンションの件数は10%減の206件となった。国別開催件数で日本は13位となり、2003年の12位から1つ順位を下げた。なお、国別の開催件数では1位が例年通りアメリカで03年比75件減の1080件、2位がフランスで126件減、3位がドイツで16件減。10位は中国(香港、マカオを含む)で101件増の231件となり、アジアで初めて10位以内にランクインした。

 なお、JNTOとUAIの選定基準は異なる。JNTOは、「参加者数が20名以上で参加国数が日本を含む2ヶ国以上の国際会議」、「参加者数が20名以上あり、かつ外国人参加者数が10名以上を占めた国内会議」で、これにセミナーやシンポジウムも加わる。ただし、「企業内会議や研究機関における講義、投資・観光セミナー、研修会」などは除外とする。
 一方、UAIは「国際団体本部が主催または後援した会議」、「その他国内団体もしくは国際団体支部が主催した会議で参加者数が300人以上、参加者の40%が外国人、参加国が5ヶ国以上、会期が3日以上の実績があった場合」と位置付ける。