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メリディアン、スターウッドなどの買収提案に基本合意、ブランド強化狙い

  • 2009年5月10日
 ル・メリディアン・ホテルズ&リゾーツの主要債務保有者であるリーマン・ブラザーズの系列子会社数社、およびスターウッド・キャピタル・グループ・グローバルはこのほど、合弁企業を設立し、ル・メリディアンが所有、またはリース運営するホテルの買収提案について、基本合意に達した。また、スターウッド・キャピタル・グループ・グローバルはル・メリディアンに対し、「ル・メリディアン」ブランドの獲得、およびマネジメントとフランチャイズ事業の買収に関し、合弁会社と基本合意した。これが実現した場合、スターウッド・キャピタル・グループ・グローバルはル・メリディアンが所有、またはリース運営している合計36軒のホテルのマネジメント契約を結ぶこととなる。なお、ル・メリディアンの名称は継続して使用する予定だ。なお、提案が最終合意に達するには、ル・メリディアンの取締役会などでの合意、諸条件の確約が得られた段階で実効される。
 スターウッドは現在、セントレジス、ラグジュアリー・コレクション、シェラトン、ウェスティン、フォーポインツ、Wの6ブランドを傘下で運営しており、こうしたブランドに加えてル・メリディアンを獲得することで、高級志向の顧客層の厚みを増す狙いがあると見られる。また、ル・メリディアンからも、財務基盤の安定を見込めるほか、ブランドの強化を図るメリットがある。