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現地報告、スマトラ沖地震と津波の影響、マレーシア・ペナン島(1)

  • 2005年1月12日
<ペナン島:鈴木次郎> スマトラ沖地震と津波に関する影響を今日から、マレーシアのペナン島、ランカウイ島について報告する。医療活動サポート・チームを派遣するインターナショナルSOS社をはじめ、各種報道や海外ツアーオペレーター協会の情報にもあるが、ペナン島における観光客の被害は無い。残念ながら、一部のビーチで日曜日とあって、休日を楽しんでいた現地の人たちに連絡が届かなかったことが原因だ。第一波が約90センチメートル(3フィート)、第ニ波が4メートル50センチ(15フィート)程度、岸に波が乗り上げた。島全体での死者は50名。その犠牲者は全て現地の人々で、特に子供たちが多かったという。関係者の話を総合すると、津波が押し寄せる前、魚が飛び跳ねるなどの現象が起きたため、子供たちが興味を持って海に近寄ったことが原因だ。
 観光客に被害が無かったのは、ランカウイ島からペナン島への連絡が届いたこと。地震そのものの揺れはペナン島でも午前に感じていた様だが、津波に対する予測は無かった。ただし、ランカウイで津波が押し寄せた事実がペナン島に伝えられ、観光客に避難を伝達したようだ。
 なお、12日におけるマレーシア航空(MH)のクアラルンプール/ペナン間のMH1162便において、日本人利用者も多く見られており、目測では約3割強に届いているようだ。日本各地からの接続時間であったことも、高い利用の要因の一つと考えられる。日本以外の市場では、地震被害が大きい地域から需要が移っていると海外の報道では伝えており、シャングリ・ラ・ラサ・サヤン・リゾートの広報担当者のスレイマン・ラーマン氏によると「キャンセルは合ったが数えるほど。来月の予約は90%超の日もあるほど」と語っており、通常の営業が行われている。