観光活性化フォーラム
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「2005年はクルーズ・ブームの年」、キュナードは前年比3倍増を目指す

  • 2005年1月12日
 クルーズバケーションは今月から、カーニバルコーポレーション傘下のキュナード・ラインの日本地区総販売代理店業務を開始した。これに伴い、キュナードとプリンセスクルーズのインターナショナル・セールス&マーケティング・ディレクターを兼務するトレイ・ヒッキー氏が来日、両社の現状を語った。
 ヒッキー氏は「2005年はカーニバルだけでなく、全ての客船のブームの年になる」と予測。その理由として世界情勢が安定しつつあること、現在の米ドル相場がユーロや円など他の通貨に比べ弱く、米ドル表示のクルーズ料金に値頃感を感じられることをあげている。特にプリンセスクルーズの予約数は現在、2003年の実績を上回っており、3月には2004年の実績に並ぶ見込みだという。
 一方、キュナードは今年、組織を再編し、販路をプリンセスクルーズのネットワークに移行する。日本市場では「クイーン・エリザベス?(QE?)」の日本寄港のワールドクルーズが中心だったが、ヒッキー氏は「クルーズバケーションはプリンセスクルーズでヨーロッパや北米など、各方面のデスティネーションを販売する実績がある。QE?もワールドクルーズ以外でも売れる」として、クルーズバケーションのマーケティング力に期待。今年から料金を米ドル表示に変更し、ドル安の影響で前年の3割から4割ほど安価になったことも追い風に、今年は日本市場で昨年実績の1500人弱の2倍から3倍の取扱を目指す。
 今後の配船として、2007年に9万トン前後の新造船「クイーン・ビクトリア?」を導入する予定。アジアなどエキゾチックな地域への配船を考えているという。また、QE?は2006年のワールドクルーズの後に、QE?史上最大の改装を予定している。