CTC新局長のサイモン・ピット氏、来年は00年レベルの50万人が目標

  • 2004年10月13日
 カナダ観光局(CTC)日本代表に先ごろ就任したサイモン・ピット氏が、今後の動向、および展望について語った。現況は日本人のカナダ訪問者数が回復傾向にあることから、「好調に推移する訪問者を来年も維持したい」とピット氏は意欲を示し、「今年は2002年の訪問者数である48万人、来年は2000年に記録した50万人まで回復を図る」と目標を掲げた。また、「今まで人気の高い周遊型の観光素材に加え、今後は都市を拠点として周辺の自然を楽しむ滞在型の旅を提案したい」とピット氏は方向性を示す。例えば、バンクーバーおいては、近隣でハイキングを楽しむことや、海のカヤッキング、先住民の文化や歴史に触れるなど、顧客の希望に合う体験型の素材を提供することが可能だ。既に8月に旅行会社約30社と西部カナダを訪問し、自然の中でのアクティビティや観光素材などを紹介しており、来年の上期には商品として店頭に並ぶ予定だ。また、現在の日本マーケットが旅行目的や顧客層が多様化、細分化する状況に対応する目的から、消費者および旅行代理店の2つの販路への訴求は継続展開する方針で、具体案はCTCのロゴの変更やサイトのリニューアルを行う。
 なお、CTCは19日から、東京、大阪で恒例となる「KANATA」を開催する。現地から53社のサプライヤーが参加し、約130名の日本のバイヤーとの商談を行う。また、11月にCTC会長のシャルル・ラポワント氏、理事長のミッシェル・マッケンジー氏をはじめとするミッションが来日。今年5月、日加官民観光協議において2010年までに、日本/カナダ間の往来者数が合計100万人にする目標を設置しており、実現に向け、国交省と話し合いを行う。