BC社長の西久保氏、システム整備は1年目途、機材も年1・2機を導入へ

  • 2004年1月28日
 スカイマークエアラインズ(BC)は28日、株主総会、および取締役会を開催し、新役員体制を決定した。代表取締役社長には筆頭株主の西久保愼一氏が就任した。西久保氏は今後の課題として「システム面、機材の充実を図る必要がある。そして、実績を残すことが役割」と語った。システム面に関しては、資本の投資が決定したころから羽田空港を皮切りに、全社的に効率化を目指した改良に着手している。現在、売上げが増収となっているものの、システム関連の社内的な作業を手作業で進めている状況がある。西久保氏は「効率的なシステムの運用に置き換えることで20名程度の人員を他の部署で活用できる。約1年を目途に整備を終了したい」と目標を設定し、経費の削減に一定の効果をもたらす考えだ。これは、旅行会社がIT化の対応を進めていることを受け、この販売網にも応えるシステムとすることも目指す。
 また、機材では全日空(NH)のリースである1機を自社機材にすると共に、那覇線の増便で全6機体制とする。今後は年間、1、2機の導入を目指し、当面は全12機の導入を目標とする。これは機材運用における経費のうち、整備費が18%を占めるところ、12機以上では15%となることから、毎年順調に2機の導入を想定し、2008年から2009年を目途とする。
 路線展開は今期から羽田/那覇線、2005年には羽田/神戸線の就航を明らかにしている。特に神戸線に関しては、「伊丹の30%から40%程度が集客の対象となる。また、神戸を中心に明石などの集客も期待できる」と語り、「現在は福岡路線が大きな収入源となっているが、これに匹敵するだけの大きな市場」と語り、今後の需要次第では早々に新機材を神戸に導入する方向も検討する。
 なお、BCの新役員、退任役員は下記の通り。

▽BC新役員
取締役会長 澤田秀雄氏(エイチ・アイ・エス代表取締役社長)
取締役副会長 井出隆司氏
代表取締役社長 西久保愼一氏(ゼロ代表取締役会長)
取締役経理本部長 今井仁氏
常勤監査役 吉田望氏(ゼロ監査役)
監査役 花房満昭氏
監査役 梅田常和氏(エイチ・アイ・エス監査役)

▽退任役員
井上雅之氏 代表取締役社長
大野尚氏 専務取締役
吉田瑞男氏 取締役総務人事本部長
谷藤武氏 常勤監査役