AY、第1四半期決算は1400万ユーロの損失、大幅な経費削減を計画

  • 2003年5月28日
 フィンランド航空(AY)の2003年度第一四半期(1月〜3月)の決算は、1400万ユーロの純損失となった。総売上は前期比2.4%増の4億ユーロであったものの、営業費用や年金費用の増大による人経費などの増加に加え、需要低迷や料金競争などが影響した。特にSARS問題が大きく影響した模様で、既にAYは通年決算でも欠損になることを表明しており、現段階で予測できるSARSによる損失額は数千万ユーロ単位であるという。
 今後は大幅な経費節減を目標とし、短期では6週間のレイオフと輸送力削減を実施する。また、長期的には経費と事業構造の恒久的な変革を目指し、今後2年間で1億6000万ユーロにのぼる経費削減策を計画している。この計画の焦点は固定費の削減で、旅行会社へのセールスコミッションなどの変動営業費用も削減する予定だ。