昨年の日本人クルーズ客は10万人の大台を維持、米の2002年は好調

  • 2002年9月25日
 国土交通省の「2001年のわが国のクルーズ等の動向」によると、2001年のクルーズ人口は前年比7.3%減の約20万人であった。そのうち内航クルーズ乗客数は0.7%減の8万4800人、外航クルーズ乗客数は11.6%減の11万5300人で日本船籍に限れば12.8%減の1万8400人であった。外航クルーズの減少は昨年9月のテロ事件の影響および10月の外国クルーズ船社の撤退が影響した。またフライ&クルーズと日本発着の外航クルーズ全体の泊数も短期クルーズ客が大きな割合を占めたため平均泊数は5.2日から5.0日に減少した。ただし、2001年は昨年に引き続き10万人の大台を越え、1999年の外航クルーズ乗客数と対比すると62.8%増である。
 なお、米の大手クルーズオペレーターで組織するクルーズ・ライン・インターナショナル・アソシエーション(CLIA)によればアメリカの2002年上半期のクルーズ乗客者数は昨年比3.8%増の360万人超であり、テロの影響から脱却したとしている。この秋から2003年末までに20隻以上のクルーズ船が就航する予定となっているなど増加しているクルーズの需要を受け入れる体制も整っており、2002年に関してはCLIAでは740万人に達すると見込んでいる。