wien

エクスペディア、2026年夏の旅行トレンド発表 国内旅行人気拡大と“熱狂旅”需要が鮮明に

 エクスペディア・グループは、2026年夏の旅行トレンドレポート「Unpack ’26 Summer」を発表した。国内旅行需要の拡大に加え、世界的なサッカーイベント開催の影響による「熱狂旅」と「混雑回避コスパ旅」の二極化、映像作品をきっかけとした“ロケ地巡り旅”の継続的な人気など、今夏の旅行需要を左右する動向を分析している。

 同社によると、国内旅行に関するSNS投稿数は世界全体で前年同期比77%増加しており、近場で気軽にアクセスできる旅行先への関心が高まっているという。日本国内では東京都の検索数が48%増と伸長したほか、滋賀県、福岡県、群馬県など、自然や温泉、都市観光を組み合わせて楽しめるエリアが人気を集めた。市町村別では箱根が51%増でとなり、金沢や宮古島、札幌、浦安なども伸長した。

 また、6月から7月にかけて開催される世界的なサッカーイベントの影響により、北米方面への旅行需要が拡大している。世界9か国の検索データでは、アメリカのカンザスシティやフィラデルフィア、メキシコのモンテレイなど開催都市への検索が大きく増加した。日本市場でも、日本戦開催地のダラスが前年同期比6655%増となるなど、イベント観戦需要が顕著となっている。

 一方で、混雑を避けながら価格メリットを重視する旅行者の動きもみられる。欧州やアジア、南米の一部旅行先ではホテル平均宿泊単価が最大25%下落する一方、旅行需要自体は増加しており、“混雑回避コスパ旅”として注目を集めている。日本では福岡が宿泊単価35%減、奈良が30%減、京都が15%減となり、価格優位性の高い旅行先として紹介された。

 さらに、映画やドラマの舞台を巡る「ロケ地巡り旅」も引き続き需要を押し上げている。イギリスのヨークシャーでは映画公開後6週間で検索数が60%増加し、カナダのマスコーカも人気ドラマ配信後に110%増となった。今夏はアメリカのウィリアムズバーグやナンタケット、イギリスのデヴォン、イタリアのドロミテなどが注目の旅行先として挙げられている。

 同レポートは、エクスペディアおよびHotels.comの検索・予約データに加え、9か国・約1万1000人を対象に実施した調査結果をもとに作成されている。