サンフランシスコ観光協会会長兼CEOインタビュー、円安&不確実性高まる現況にどう向き合うか
-日本市場での今後のセールス、マーケティング展開について、お話しいただけることがあれば
「Fライン」もサンフランシスコの名物(Photo by Daniel Abadia on Unsplash)
プレスッティ 日本はサンフランシスコにとって引き続き極めて重要な市場であり、旅行業界、メディア、航空会社などパートナーの皆様との継続的な取り組みを通じて、積極的に活動を続けている。
現在、日本で大規模なキャンペーンは実施していないが、業界やメディアへの働きかけ、さらにはサンフランシスコ国際空港やカリフォルニア観光局などとの緊密な連携により、市場内での強力な存在感を維持している。また、日本語公式サイトやデジタルチャネルへの投資も継続しており、日本の消費者や業界関係者の皆様へ、現地の最新ニュースや開発状況、そして旅のインスピレーションをお届けするための重要な手段として活用している。
日本市場には引き続き強力な長期的ポテンシャルがあると考えており、特に文化や美食、そして北カリフォルニアの幅広い体験を求める旅行者に期待している。また、円安で費用対効果に対して敏感になっている今だからこそ、サンフランシスコが提供する体験の質の高さ、多様性、そして旅全体の価値を強調していくことがこれまで以上に重要であると考えている。
-トランプ政権の影響は
プレスッティ トランプ政権の影響は確かに複雑で、非常に騒がしい状況となっている。ただし、人々はサンフランシスコをそういった動きとは切り離して見ている。この街は少し違う振る舞いをする。世界に対してオープンで、多様性を受け入れ包容力がある。多様性に富んだ街だからこそ国全体の動きに左右されにくい。今の時代においてそれは強みだ。
コントロールできないことは確かにあるが、与えられた条件の中で最善を尽くすだけだ。カリフォルニア州自体もほとんどの州と明らかに異なる。世界第4位の経済規模を持ち、一つの州というよりむしろ一つの国のよう。テクノロジー分野だけを見てもその経済力は絶大だ。サンフランシスコは世界のAIの首都であり、イノベーションが生まれ育つ場所と言える。それが世界中からさまざまな国の人々を引き寄せている。州内には保守的なエリアもあるが、必ずしも旅行先とは異なる。
私のスタンスは、政治的な信条がどうであれサンフランシスコに来てこの街を体験してほしいということだ。とにかくポジティブでいることを心がけている。観光は、人々をつなぐ大きな力を持っていると思う。そして世界は、誰が政権を握ろうとも変わり続けていく。
