日本旅行、2026年度入社式を実施 観光コンテンツ開発を本格化
日本旅行は2026年度入社式を実施し、単体で66名、グループ全体で91名の新卒を迎えた。式に先立ち、JR西日本グループ合同入社式にもオンラインで参加し、約2000名規模の新入社員の一員としてスタートを切った。
吉田圭吾社長は、新入社員に対し、同社がコロナ禍においてイベント運営やホスピタリティのノウハウを活用し、自治体の感染症対策や誘客事業などを支援してきた経験に言及し、これが将来につながる財産となったと強調した。その上で、同社は従来の旅行代理店の枠を超え、社会課題解決を担う「ソリューション企業」へと進化したとの認識を示した。
さらに、AIの進展や直販化、OTA拡大といった外部環境の変化を踏まえ、「自ら業を創る」ことの重要性を指摘。探究型教育やサステナブルツーリズム、宇宙事業などに加え、2026年度からは観光コンテンツを自社で開発・保有する取り組みを本格化させる方針を示した。これにより、従来の手配・仲介型ビジネスから、コンテンツ供給者としての役割を強化し、新たな価値創出を図る考えである。
同社は、柔軟な発想と行動力を持つ人材の育成を重視し、新入社員にも既成概念にとらわれない挑戦を求める姿勢を明確にした。旅行需要の回復とともに、観光産業の構造変化が進む中、同社の事業モデル転換が業界全体に与える影響も注目される。
